土木工学は、従来、自然環境に対して交通基盤やライフラインといった社会資本を建設する工学として発達し、建築学は、人間生活を収容する人口環境を建設する工学として発達してきました。両者はそれぞれの歴史が異なり、特にわが国では個別の分野として確立してきました。
しかし、両者は良好な社会環境を想像するための工学という意味においては共通しており、さらには、近年の急速な都市化、自然環境の劣化、情報社会の到来等によって、両者が共同して執り行う事業が増加しつつあります。
こうした背景を踏まえ、従来独立であった土木工学科、建築学科を合わせて「社会環境工学科」を設けることとしました。なお、2012年4月に学科名称が「環境土木・建築学科」に変更されました。
社会資本工学は,私達の暮らしをより安全・安心で快適にし,自然と調和した社会を築くための基盤,すなわち社会資本を扱う学問です。その中には,私達の暮らしの将来像を思い描き,それを実現するために必要な社会資本を計画し,設計・施工を行うプロセスの全てが含まれます。また将来の世代にその暮らしを引き継いでいくため,社会資本の維持管理や環境との調和にも取り組んでいます。