コンピュータ、インターネット、携帯電話。1990年代に急速に発達・普及したこれらの情報基盤が社会に浸透し、現代の情報化社会は、新たな段階を迎えています。これらの情報基盤と情報技術を組み合わせた新しいサービスが次々と創造され、社会全体に大きな影響を与えるようになってきました。
情報・通信工学分野は、このような情報化社会を支える基盤技術を広くカバーします。コンピュータアーキテクチャやインテリジェントシステム、無線通信、光ネットワーク、映像信号処理やその伝送、各種機器の制御など。これらの技術の革新は、世の中を大きく変える可能性を秘めています。新しいアイディアと若者の爆発力で、世の中に大きな影響を与えてみませんか。
インターネットや携帯電話は、我々にとってなくてはならないものになりました。しかし、それはごく最近のことです。この50年の情報通信技術の進歩は目覚ましく、我々の生活や社会を大きく変えてきました。
新しいアイディアは至るところにあります。それを見いだし、拾い上げ、実際に使えるものにするところに、知識と技術、経験とセンスが必要となります。そこに、単なる真理の追求だけにとどまらない工学の面白さがあります。情報化社会における情報・通信工学は、社会のあらゆる分野を支える基盤技術であり、これからも斬新なシステムやサービスを創造する原動力でありつづけるでしょう。
私は、情報・通信工学分野の修士課程を修了し、現在インフラ関連の企業の研究所で働いています。お客さまが家庭で使う給湯・暖房機器の性能を評価し、快適に、効率良くエネルギーを使っていただくための提案をしています。
働き始めた頃は、大学院の専門分野と違う仕事についたと思っていましたが、実際には情報・通信の知識や考え方が必要な場面が多く、もっとしっかり学んでいれば良かったと痛感することも多々あります。
自然エネルギーや省エネとともに、HEMSやスマートハウスといったキーワードが着目され、これまで以上に情報・通信が活用される範囲は広がってきています。その分野を学んできましたと胸を張れるよう、専門分野の知識を自分のものにして下さい。
本専攻(電気工学分野、電子工学分野、情報・通信工学分野)の修了生は、電力会社、電話会社、鉄道などのインフラストラクチャー企業、エレクトロニクスのメーカー、自動車メーカーなどを中心に、色々な企業に就職し、広く産業界で活躍しています。博士課程の修了生は、大学や各種研究機関、企業の研究所などに就職し、研究者・技術者として活躍しています。
中部電力、関西電力、北陸電力、東北電力、東京電力、四国電力、九州電力、東邦ガス、NTT、NTT西日本、NTTコミュニケーション、NTTドコモ、KDDI、JR東海、JR東日本、トヨタ自動車、本田技研、デンソー、豊田自動織機、アイシン精機、アンデン、トヨタ車体、アドヴィックス、マツダ、三菱重工、森精機製作所、川崎重工、新日本製鐵、三菱電機、日立製作所、東芝、パナソニック電工、シャープ、富士通、日本電気、ソニー、ルネサステクノロジー、ブラザー工業、セイコーエプソン、リコー、住友電工、東芝産業機器製造、キャノン、村田製作所、サンディスク、新神戸電機、愛知電機、LIXIL、菱友システムズ、任天堂、ファーストリテイリング、富士通関西中部ネットテック、富士フィルム、ヤフー、岐阜高専、各種研究機関ポスドク