大学院工学研究科
改組情報
2017年4月改組前の工学研究科12専攻
新専攻はこちらから

生物機能工学分野

生物機能工学分野 生命現象は未だ未知の分野で、生物機能の解明や、医学、環境、農業などへの応用が試みられています。生物機能工学分野では、主に医学や環境への生物機能の利用を目指しています。たとえば「医療に使える生体材料」、「医療で使える生物情報」をキーワードに、生物の持つ機能を工学的に解明して応用しています。また、微生物は、発酵食品の生産のみならず、有害物質の分解、バイオエタノールや水素、メタンなどのバイオマスエネルギーの生産、生分解性プラスチックやその他の有用化学物質の生産など環境問題の解決にも利用可能です。さらに、微生物を模倣して人工細胞・人工微生物を創造するという壮大も実現可能かもしれません。このような点から、生物プロセスを凌駕するようなオーダーメイドの人工酵素や新規有用生理活性物質の創製(ドラッグデザイン)も行っています。例えば、酵素そのものを作ろうとするのではなく、酵素が持つ触媒機能あるいはその部位だけを模倣し、出来るだけシンプルな小分子触媒を設計し、実用化・応用化を考えています。

メッセージ

教員から

教員写真 生物機能工学分野(コース)では、生物現象を化学の目でとらえ、工学に応用するという方針で最先端の研究教育を行っています。我々も生物です。生物を学ぶことはヒトを学ぶことであり、避けて通れない我々の健康にも直結する日常の現象です。高校で生物を学んでいないからわからないということもありません。大いに学ぶ"大学"という機関で、自らの意思で知識を習得し生物現象にアイディアが出せる人材になってくれることを期待します。資源がない国、日本では人材こそ資源といわれています。世界をリードできる人材とは、他国の人が1人1つアイディアを出すところを10倍のアイディアが出せる人材であると信じます。また、我々は、そんな、コミュニケーション能力、独創力、問題解決能力の高い研究者・技術者を育てるべく切磋琢磨できる環境が提供できていると信じています。高い志を持って一緒に“先端研究”をしていきましょう。

先輩から

 私は生物機能工学専攻(修士課程)を卒業し、現在、製薬会社で生物製剤(バイオ医薬)の研究に携わってます。ご存知の通り、医薬品市場は化学合成薬品から生物製剤へ大きくシフトしており、生物製剤の研究開発は今後更に加速すると期待されています。
 私は大学院で、遺伝子工学や分子生物学、蛋白質工学などの多くの基礎を学んだことが、現在、自分の研究基盤になっていると思います。創薬研究は非常に面白いですが、難しい分野でもあります。少しでも患者さんの病に貢献するため、さらに生命科学を理解し、創薬研究を推進できればと思っています。
 皆さんも生物機能関連の基礎を学び、将来、一緒に生命科学・産業を盛り上げていきましょう。

DATA

活躍できる主な就職先

名古屋大学工学研究科助教、北海道大学大学院歯学研究科助教、京都大学理学研究科助教、東京大学医科学研究所助教、広島市立大学情報科学部助教、京都大学医学部助教、横浜国立大学環境情報研究院助教、愛知教育大学助教、広島大学先端物質科学研究科助教、九州大学大学院工学研究院博士研究員、名古屋大学大学院医学系研究科博士研究員、Northwestern University研究員、ハーバード大学医学部研究員、カロリンスカ研究所研究員、ECOLE NORMALE SUPERIEURE博士研究員、独立行政法人産業技術総合研究所博士研究員、東海大学糖鎖工学研究施設研究員、大阪大学工学研究科研究員、名古屋大学大学院工学研究科研究員、新エネルギー・産業技術総合開発機構派遣研究員、理化学研究所研究員、名古屋大学医学部研究員、日本学術振興会研究員、Seoul National University、愛知県がんセンター、名古屋市総合リハビリテーションセンター、中外製薬、武田薬品工業、塩野義製薬、小野薬品工業、万有製薬、第一三共、エーザイ、グラクソ・スミスクライン、バイエル薬品、ファイザー製薬、藤沢薬品、大日本住友製薬、アステラス製薬、日本化薬、セラノスティック研究所、医学生物学研究所、富士写真フイルム、三菱レイヨン、三菱化学、三井化学、住友化学、富山化学、協和油化、日立、日産化学、ソニー、MARUWA、旭化成、豊田中央研究所、日本たばこ産業、協和発酵工業、キリンホールディングス、ヤクルト、アークレイ、帝人など

ページの先頭へ
お問い合わせ   サイトマップ   名古屋大学トップへ
名古屋大学 工学部・工学研究科
〒464-8603 名古屋市千種区不老町
Copyright © 2012 Nagoya University. All rights reserved.
このホームページは名古屋大学 工学部・大学院工学研究科が管理しています。