名古屋大学工学部 受験生応援スペシャルサイト

NEWS HEADLINE

わずか1mlの尿で判定! 体に優しいがん検査法

生命分子工学専攻
馬場 嘉信 教授、安井 隆雄 准教授ほか

尿中にごく微量含まれる細胞外小胞体を、酸化亜鉛の微細な棒「ナノワイヤ」を使い効率的に捕捉。小胞体中に存在する1000種ものマイクロRNAのうち、発現が過剰又は過少なものの種類により、肺がんや肝臓がんなどがんの種類を特定する技術を発見した。体に優しいがん検査の実現に期待がかかる。
詳細(PCサイト)へ

高圧力で新しい磁性材料を開発!? 新しい強磁性窒化鉄と窒化コバルトの発見

物質科学専攻
長谷川 正 教授、丹羽 健 准教授、曽田 一雄 教授ほか

全く新しい二元系の強磁性窒化鉄と強磁性窒化コバルトを、独自の高圧合成手法により発見することに成功。
詳細(PCサイト)へ

AIとプロジェクションマッピングで結晶成長の過程が見える、操れる!

物質プロセス工学専攻
宇治原 徹 教授ほか

高温の装置内で行われ、肉眼では見られない半導体材料SiCの結晶成長の様子をAIで予測し、プロジェクションマッピング技術を用いて瞬時に可視化するシステムを開発。新素材開発における最適条件探索の時間を短縮し、従来の10倍から100倍のスピードで最適化することが可能になった。
詳細(PCサイト)へ

「抗酸化イチゴ」が誕生するかも!? 低温プラズマを農業に応用

電子工学専攻
堀 勝 教授ほか

低温プラズマは、近年、ガン治療や農作物の生育促進など、バイオ分野での応用が盛んに研究されている。イチゴ苗に低温プラズマ処理を行ったところ、抗酸化物質アントシアニンを多量に蓄積することを発見。農作物に新たな付加価値を与えるこれまでにないプラズマ効果の可能性がまた一つ明らかとなった。
詳細(PCサイト)へ

小さな振動も電気エネルギーに! 発電の効率化に新展開

エネルギー理工学専攻
山田 智明 准教授ほか

振動の発電素子として利用される強誘電体。その圧電特性が、材料の形状やサイズ、周囲の環境に左右され、さらにはその原因が材料表面の分極の電荷遮蔽にあるというメカニズムを世界で初めて系統的に解明した。これらを利用することで、電源機能を兼ねた振動センサや圧力センサへの応用が期待できる。
詳細(PCサイト)へ

ノーベル賞の青色LED技術を、「省エネ半導体」に展開!

未来材料・システム研究所
天野 浩 教授ほか

青色LEDで知られる窒化ガリウム(GaN)は、電圧や周波数の変換などに用いるパワー半導体としても期待される。その結晶構造の致命的な欠陥を抑える要素技術を開発した。既存のSi系半導体が全てGaNに置き換われば、国内の全電力使用量を10%削減できると試算される――そんな画期的な半導体が、実用化に大きく近づいた。
詳細(PCサイト)へ

交通工学のエキスパートが、未来の渋滞予測を語る

都市環境学専攻
中村 英樹 教授

中日本高速道路名古屋支社が開設したWEBサイト「渋滞スイスイTV」に、交通工学のエキスパートとして学界で知られる中村先生が登場。快適に移動するためのサービスの質の向上、ビッグデータの活用や自動運転による未来のクルマ社会の渋滞予測についての見通しについて、交通工学の魅力を興味深く語っている。
詳細(PCサイト)へ

減災研究の中枢

防災・減災への取り組みは、地震国日本の重要課題だ。大学内の「減災館」は、巨大地震などに備える減災研究や防災・減災に携わる人材育成を産学官共同で行う「減災連携研究センター」の活動拠点。一般の人を対象にした普及啓発・人材育成や、歴史災害に関する企画展といった啓蒙活動も行っている。
詳細(PCサイト)へ

最先端の工作機械研究施設の建設がスタート

モノづくりに不可欠で「マザーマシン」と言われる工作機械。その大手であるオークマ株式会社の寄附による「オークマ工作機械工学館」の建設が、2019年度の完成に向けて開始。工作機械の最先端研究を通じた、世界のモノづくりをリードする人材育成が始まろうとしている。
詳細(PCサイト)へ

「フライト」の教育・研究拠点誕生!

附属フライト総合工学教育研究センター
佐宗 彰弘 教授ほか

より環境にやさしく、安全で速く安価なフライトの実現を目標に、さまざまな工学の分野を統合させた教育・研究を行うため、2018年4月、附属フライト総合工学教育研究センターを設置。JAXAとの連携による高等教育をはじめ、本学独自の研究プロジェクトなどを通じ、次世代の航空宇宙業界を担う人材を育成する。
詳細(PCサイト)へ

 

名古屋大学は「指定国立大学法人」に

2018年3月、名古屋大学は、文部科学大臣が世界最高水準の教育研究活動の展開が見込まれる大学を指定する「指定国立大学法人」に指定された。この指定を受けた大学は、本学を含め全国に5大学。最先端の研究拠点群の形成や、博士人材の育成、国際化など、これまでとは違う次元で世界屈指の研究大学を目指す。
詳細(PCサイト)へ

 

数々の賞は評価されている証

教員及び学生の多数の受賞・受章は、名古屋大学工学部の研究が世の中に評価された証と言えるだろう。教員だけでなく学生の表彰が多い点にも注目だ。
過去1年間の主な受賞
第34回井上学術賞 忍久保 洋 教授(有機・高分子化学専攻)
第70回日本化学会賞 石原 一彰 教授(有機・高分子化学専攻)
第35回日本化学会学術賞 浅沼 浩之 教授(生命分子工学専攻)
平成30年度科学技術分野の文部科学大臣賞
  科学技術賞 関 隆広 教授(有機・高分子化学専攻)
  若手科学者賞 丸山 央峰 准教授(マイクロ・ナノ機械理工学専攻)
  同 松岡 健 講師(航空宇宙工学専攻)
日本学術振興会育志賞 村手 宏輔 さん(電子情報システム専攻博士後期課程3年)
詳細(PCサイト)へ

 

学外からの資金、年間43億円

企業からの受託研究費や共同研究費、国からの科学研究費補助金などの競争的資金、寄付金など、2017年度に工学部・工学研究科全体で獲得した運営費交付金以外の資金の合計は、年間43億円にもなる。学生が研究の一環として出かける海外での学会発表や研究留学が、大学負担で実施できるのも、この資金あってのことだ。

自動車レースに英語ディベート 課外活動でも成果を残す!

学生が構想から製作まで手がけたクルマで走行性能を競う第15回全日本学生フォーミュラ大会で、工学部の学生を中心に結成されたフォーミュラチームFEMが初めてEVに挑戦し、クラス優勝。総力を結集したEV(電気自動車)は、国土交通大臣賞なども受賞した。また、即興型英語ディベート北東アジア大会では、英会話サークルE.S.S.に所属する大学院工学研究科の今井幸司さんと金原佑樹さんのペアが、EFL(English as Foreign Language Speaker : 外国語としての英語話者)部門で準優勝。自由闊達な風土の中、学生たちは学びにも課外活動にも全力で挑み、大きな成果を残している。
詳細(PCサイト)へ
詳細(PCサイト)へ

工学の研究成果を、社会へ

研究成果は、社会で使われてこそ価値がある。基礎研究から実用化のための開発までを産学官共同で一貫して行う研究所が、IMaSS(未来材料・システム研究所)。ちなみにその「附属未来エレクトロニクス集積研究センター」は、ノーベル賞を受賞した天野教授がセンター長を務めている。
詳細(PCサイト)へ

キャリア MAP

 

村上 歩さん

株式会社ノリタケカンパニーリミテド
開発・技術本部 研究開発センター
プロセス開発グループ

多様な人の考えにふれる。そこに思いもよらないヒントがある。

大学時代の思い出でまず頭に浮かぶのは、研究室での3年間です。研究だけでなく、ソフトボールやサッカーの大会など遊びにも全力を注ぐメンバーに刺激を受け、私もがん治療に役立つ人工骨材料の研究にワクワクしながら取り組みました。まだないものを生み出すため、先行論文を参考に、研究室にある器具を使い実験装置を手づくりするなどの苦労も。それでも家族のように何でも話せる雰囲気の中、先輩に相談してはアドバイスをもらい自分の創意工夫を盛り込んだ装置を形にする過程は、とても楽しいものでした。

無機材料をコア技術に事業を展開する当社に入社した後は、専攻を活かして燃料電池や食器のインクジェット用加飾インクなどの開発に携わっています。新技術を使った食器が世に出るだけでなく、その後も多様な用途に技術が次々と応用されることを視野に入れて開発に取り組んでいます。自由度の高い開発環境の中、今も積極的に周囲の人に相談するのが私のやり方。自分の考えに固執したのでは得られない、思いもよらないヒントが会話の中にある――大学の研究室に加え、名大祭実行委員やダンスサークルで他学部や学外の多様な友人と関わって実感したその考えを大切に、活発な議論を楽しみ、開発に役立てていきます。


閉じる
 

内藤 豊裕さん

京都大学 大学院工学研究科
材料化学専攻 助教

将来は、決めずに進む方がおもしろい。

自分の進む道を決めつけず、そのとき興味関心を持ったことに取り組む。名大での学科も研究室も、そんな考え方で選びました。若くして高い業績を上げる先生方も多い魅力的な環境の中、私が選んだテーマは、医療分野の研究に貢献するデバイスの開発。細胞を通過させるだけで、培養やDNA抽出など時間と手間のかかる複雑な工程が完了する、夢のデバイスです。たった1人で壮大な目標を相手に、数々の困難に直面しながらも、細かく指示されることなく、可能性のある方法を自由に試せる研究の魅力を味わい、3回のオランダ短期留学も経験しました。

博士課程修了後は京大に籍を置くチャンスをいただき、名大時代からの基礎技術を利用して低分子を分離するデバイスを研究しています。加えて現在、最大の関心を持って挑んでいるのが、従来この分野の研究において「経験上うまくいく」とされてきたある実験手法の真偽と原理を明らかにする研究。一風変わったテーマですが、これまで明らかにされてこなかった、教科書に載るレベルの事実を解明したい。それをやり遂げた先は、研究を続けているかもしれないし、修士時代から興味のある、技術と社会を橋渡しするような職業に就いているかもしれない。可能性は、今も一つだけではありません。


閉じる
 
 

伊藤 孝明さん

富士フイルム株式会社
R&D統括本部
メディカルシステム開発センター

“世の中初”に挑む。研究のプロセスと喜びは、仕事でも同じ。

地元の工学部という理由で名古屋大学工学部に入学したものの、学ぶ内容がおもしろいと思えず、名大祭実行委員や短期語学留学に費やした大学生活の前半。3年次には就職活動を始めましたが、これという就職先に出会えませんでした。

転機は4年次の研究室配属。「テーマを自分で選び、まだ世の中で解明されていないことを初めて発見する」研究は、それまでの学びとはまったく違うもの。正解のない問題に対して、仮説を立て実験で検証する試行錯誤の中で、「物理的に何が起きているのだろう?」と考察する楽しさに、修士を終えるまでの3年間、夢中になりました。

開発を担当した、乳がん検査用デジタル・マンモグラフィなどのX線装置では、世界最小の被曝量を実現する新技術を開発し、アメリカの学会で発表もしています。開発過程では未知の問題が数々発生しますが、「物理的に何が起きているか、可能性を考えて仮説を立て、検証する」というプロセスとおもしろさは、大学時代の研究と同じ。この先も世の中にない技術を開発し、新しいコンセプトの製品を創り出すことが、私の目標です。


閉じる
 

近藤 猛さん

東京大学
物性研究所
極限コヒーレント光科学研究センター 准教授

工学部からつながっていた、想像以上の未来。

物理を学び、探究したい。研究者になる将来を漠然と思い描き理学部を目指しましたが、受験がうまくいかず範囲を広げて探し、工学部物理工学科の存在を知りました。入学後は望みどおり物理の基礎を学べたうえ、世の中とつながる多彩な研究を知り、視野が広がるのを実感しました。そのうえで4年次には、初心を貫いて基礎物理の研究を選択。“高温超伝導体発現のメカニズム解明”をテーマに、修士までの3年間で、試料である銅酸化物の結晶作製から、海外を含む学内外の設備を使った実験までを経験しました。

その後も研究を続ける道を選び、博士課程と米国MIT・アイオワ州立大学での研究を経て、現在の東京大学へ。同じテーマの研究を続け、独自の実験装置を使って見出した新たな仮説を発表しています。

今振り返ると、トップではないからこそ努力する学生が集まる名古屋大学の風土が、現在につながる原動力に。超伝導という現象をシンプルなアイデアで説明できるレベルまで解明するのは苦難の道ですが、一つのテーマと長年向き合う中で多彩な現象を理解できる物理学の研究は、まさに自分が求めていたこと。その魅力を、思う存分味わっています。


閉じる
 
 

水野 文菜さん

一般財団法人電力中央研究所
エネルギー技術研究所
火力運用保守領域 研究員

挑みたい。突き詰めたい。興味を持ったことはすべて。

いろいろなことに興味を持ち行動したい私にとって、憧れていた名大工学部はそれができる場所でした。部活動では初めて挑戦するアーチェリーでインカレ出場を果たし、仲間と成し遂げる喜びを味わいました。研究は環境問題への関心から、水中のセシウムを除去するナノスケールのフィルタをテーマに選択。新材料創出のための実験を自由な手法でさせてもらい、自ら手を挙げドイツの学会で発表も経験しました。大学院時代に音楽や美術、ドイツ語の講義を受けたのもいい思い出です。

大学の研究で行ったモノづくりも魅力でしたが、考え抜いて選んだのは、謎を突き詰め解明できる研究職。現在は、火力発電所の排ガス中の環境汚染物質について研究しています。同じ不純物除去でも水と空気とでは大きく異なり、大学で培った知識を活かしながらも一から勉強中です。また大型設備を使う実験など、多くの人を動かす力の大切さも実感しています。総合大学の名大で学部を超えた友人たちと出会い、関心のあることに次々と取り組めた経験を力に、自分で研究テーマを見つけて取り組むチャンスのあるこの研究所で、独自の研究に挑みたい。環境問題の解決につながり、人々を笑顔にできる、付加価値のある研究に。新しいことへの興味は尽きません。


閉じる
 

青沼 理さん

株式会社SUBARU
航空宇宙カンパニー
品質保証部 品質保証技術

刺激的な出会いから得た学びを、憧れの仕事に就いた今も大切に。

強い動機があって名大を選んだわけでもなく、合格した学科も第二志望でしたが、入学後に待っていたのは刺激的な出会いでした。ここぞという場面で集中する友人たちに影響を受け、合唱部ではコンクールに向けて毎日練習に励み、試験前には深夜まで一緒に勉強。努力が成績に表れ、卒業式では総代を務めました。研究はナノテクノロジー分野を選び、特殊な太陽電池の開発に挑んだものの、壁の連続。ところがあるとき、指導担当の先生に思い切って自分の意見を主張したのを機に、「講義とは違い、研究では自分の考えを周囲に伝え主体性を持って進めることが大切だ」と気づいたのです。その後は多彩な研究手法に挑戦する機会をいただき、修士論文では優秀賞を受賞する成果を残すことができました。

修了後は高校時代の憧れだった航空機業界を選び、きわめて高い航空機の品質要求に応えるための技術サポートを担当しています。多彩な機種の開発から納入後まで関わり、異なる部署の人を橋渡しすることもある仕事。大学時代に獲得した材料や製図の基礎知識を活用する一方で、未熟ながらも関係者に自分の考えを伝えることを心がけ、認められる喜びを味わい始めています。名大での出会いに刺激され身についた力は、今でも何よりの財産です。


閉じる
 
 

鈴木 陽香さん

名古屋大学 大学院工学研究科
電子工学専攻 助教

不可能を可能に。そして現実の製品に。それが工学研究の喜び。

好きな物理を社会に役立てたいと選んだ工学部。音楽系サークルの活動や家庭教師のアルバイトに挑戦し、選択科目の講義はまず一とおり受けてみて興味に合ったものを受講するなど、大学内外のいろいろなことに目を向ける中で夢中になったのは、プラズマの研究でした。学部~修士時代の研究テーマは、不安定要素の多い液体表面とプラズマとの反応の解明。めざした成果には到達できませんでしたが、前例のない研究は意欲をかき立て、国内の学会での発表やイギリスへの交換留学も経験して視野を広げることができました。

修了後は就職も考えましたが、それ以上に強かったのは、研究を続け成果を出したいという思い。博士課程以降は、高密度のプラズマを均一に広範囲で照射できる大気圧プラズマ装置の開発に取り組んでいます。もともと私がプラズマに惹かれた大きな理由は、応用のために電気や化学・機械・物性の幅広い知識を駆使する点。まさにそれができる研究で、独自の装置を開発し、企業と共同で数年後の半導体製造現場などでの実用化をめざしています。学部時代に進路指導の先生から、その自由度や女性研究者への期待を聞いて惹かれた研究の道で、不可能を可能に変え製品として現実の形にできる、工学研究の喜びを味わっています。


閉じる
 

林 泰広さん

中部電力株式会社
電力ネットワークカンパニー
送変電部 技術戦略・開発グループ

パズルのように小さな積み上げが、やがて大きな変革をもたらす。

将来、何か社会に役立つ仕事ができそうだと選んだ、当時の電気電子情報工学科。学部時代は自分の興味の方向性を見きわめるため、情報や電子系を含むほぼすべての講義に出席し、友人たちと切磋琢磨しながら単位を取得しました。そして選んだ研究室は、強電分野。送電経路を遮断する際に発生するアーク放電を、従来のSF6ガスではなく、環境にやさしいCO2などの混合ガスによって消すという、前例のない基礎技術の研究に取り組みました。なかなか思い通りの結果は出ず、出たとしても本当に正しいかを確認するまで喜べない。それでも、パズルのように地道に積み上げ解を出すことが好きな性格と、先生からの「成果を求めても、すぐには手に入らない」という言葉を励みに、研究を楽しみました。

就職後は変電設備の改修・保守に伴う設計業務を経て、新設備の導入検討業務の担当に。国際規格に準拠した設備を当社に導入することも視野に検討を行っていきます。電力自由化など変革期にあるこの業界で、幅広い技術情報を収集し、成果を急ぐことなく積み上げていき、これからの社会に合う技術によってエネルギー供給のあり方に革新を起こす――名大での6年間にも通じる姿勢で、そんな仕事に挑んでいきます。


閉じる
 
 

祖父江 恵さん

名古屋セントラル病院 医師

工学部出身の臨床医として。

幼少の頃から考えていた職業選択、医師かロボット開発か。どちらも捨てられない。工学修士、自分で決めたラインまではやり遂げた。その後、名古屋大学医学部へ再入学。卒業後は、米国で外傷外科の道を選んだ。南米では、「本当の医療」を見た。その後、日本国内で救命救急医として、自国に根付いた。

近年、「医工連携」、つまり医学と工学の連携が重要と言われている。両者の視点を持つ私が感じることは、臨床医と工学研究者は、持っている概念がまったく異なるということ。医師が相手にするもの、特に救急の現場では、刻々と変化する状況、数分で容態が変わる患者、それに対し臨機応変に下す決断。一方、工学研究者は、ある想定された課題のもと、現場を見ることなく研究室の中で、許される限りの時間を駆使し、将来を見据えて納得行くまで研究を重ねる。時の流れが違う。

最近、工学部の先生方と意見を交わすこともある。しかし、お互いが当たり前と思っている、この概念の違いを認識せずに議論を交しても、噛み合わない。私は、医療現場と工学研究を橋渡しする役目を果たしたい。世界に誇る日本の工業技術を、もっと世の中に伝えるためにも


閉じる
 

藤井 雅留太さん

信州大学
学術研究院(工学系)
工学部機械システム工学科 助教

研究を一生の仕事に。困難な問題が解決したときの達成感と、研究結果が出たときの喜び。

「修士を出たら、地元の大手企業に就職するのかな」。漠然とそう考えながら過ごしていた学部時代。ところが、研究室配属後に転機が訪れます。研究室で経験したシミュレーションや数値実験をして結果が出る研究のプロセスが、たまらなくおもしろかったのです。この経験が、研究を一生の仕事にしようと決意するきっかけになりました。

博士課程時代は、論文の締切が迫る、問題が解決せず何日も研究室に泊まり込んだことも。ある日の明け方ようやく問題が解決したときの、思わず一人叫ぶほどの感動は忘れられません。

困難な問題を解決し、乗り越えた先にある喜びは、研究職についた今も同じ。研究テーマの「電磁波・光に関する数値シミュレーション」は大学院時代に基礎を築いたもので、機械工学と物理学の中間的な、世界でも比較的ライバルの少ない分野です。当時の指導教員が行っていた研究の一部ではなく、自分だけの新しい研究テーマを、本学・他大学の先生らとの共同研究のなかで進めていける名古屋大学の環境は、今振り返ってもすばらしいもの。これからも研究で成果を出し、世界へと発信していきたいと思っています。


閉じる
 
 

田村 尚土さん

株式会社ディックス
取締役・構造設計部部長
一級建築士、
名古屋大学非常勤講師

恩師から学んだ大学時代からの研究と構造設計の実務を、“構造家”としての力に。

父と同じ名古屋大学工学部社会環境工学科建築学コースを目指したのは、原風景を共有したかったからでした。意匠デザインに興味がありましたが、物事の理論や仕組みも気になる理系タイプ。設計製図課題に取り組むうちに、建物の形態や空間を力強く、美しく表現するようになりました。そして、力学的な感性、合理性に基づいた上で建物の柱や梁の骨組をつくる“構造デザイン”への関心が強くなりました。

大森研究室で取り組んだのは、鉄骨造建物の構造形態とその材料コストの最適解を導き出す構造設計支援ソフトウェアの開発。修了後は著名な建築家と協働した構造設計を行う“構造家金箱温春氏”の設計事務所で働きながら、社会人博士として実務経験を活かした研究成果をまとめ、博士号を取得しました。

現在は父が築き、守ってきた建築事務所に構造設計部を立ち上げ、従来の構造設計に加え、博士論文の技術や最先端のコンピュテーショナルデザインの実用化を目指しながら事業拡大に取り組んでいます。会社経営の傍ら、名古屋大学の非常勤講師として構造デザイン、構造設計の魅力を若い学生に伝えています。
今後も構造設計という世界に出会わせてくれた名古屋大学をフルに活用し、大学内の先生方とも共同し、新しい建築や技術を創造していくつもりです。


閉じる
 

三輪 富生さん

名古屋大学
未来材料・システム研究所 准教授

「なんとなく土木」を、研究にのめり込ませた出会い。

理系だから工学部。身近な土木なら後悔しないだろう。そんな理由で進路を決めた、決して真面目とはいえない学生でした。専門科目には興味深いものもありましたが、4年次に選んだ研究は正直つまらなかった。何か見つかるかもと修士に進んだものの、やはり同じ。ついに中退を決意し研究室の教授に打ち明けると、「それならアルバイトとして、この計算をしてくれないか?」と、教授の研究の一部を手伝うことになりました。

交通計画を立案するため人の行動を数理モデル化する、卒業研究とも共通する内容でしたが、ちゃんと取り組んでみるとこれがおもしろい。だれも知らない答が出てくる。数式をアレンジすると答が変わる。気がつけば、自分でも驚くほど研究にのめり込んでいました。クルマで信号待ちする間にも教科書を読むほどです(笑)。

修了後は企業に就職しましたが、人と違った新しい研究を進めたいとの思いが強くなり、博士課程に再入学。現在は准教授として、当時の指導教官である教授の下、国土交通省などのプロジェクトにも携わりながら、交通計画に関する研究を続けています。独自の研究成果を論文として残したい。その思いが私のエネルギーです。


閉じる
 

学び
MAP

ノーベル賞受賞者を生み出した自由闊達な学風の下で実施する
Basics ‒ Specialization - Innovation 教育

より良い工学系人材・勇気ある知識人の育成

世界を代表するものづくり産業の集積地である中部地区の中心的研究大学として、より良い工学系人材育成の期待に応えるため、工学基礎教育を重視すると共に、専門性と総合性を備えた人材育成を目的とした教育組織とカリキュラムを再編成し、学部及び大学院を一体で改組しました。
グローバリゼーションが加速する国際情勢、新しい価値創造や技術革新をもたらす人材育成の急務化、年齢分布が逆ピラミッド型に変わってゆく状況における社会的なニーズなどの工学分野をめぐる情勢に対応します。
理工系人材育成の必要性を踏まえ、工学全般の分野を網羅した学科・専攻とし、博士人材の育成に繋げます。
教育の基本方針

工学部

工学を拓くための学力および資質・能力を備え、
科学に対する強い興味を基に社会に貢献する人を育てます。

大学院工学研究科

発展しつつある工学を修得し、工学的手法を駆使して、目標を効果的に
達成するプロジェクトリーダーとしての能力のある人を育てます。

工学部・大学院工学研究科全体図

3+3+3型教育システム※1

工学部 大学院工学研究科
博士前期課程 博士後期課程
1 2 3 4 1 2 1 2 3
基礎教育(3年) 専門教育(3年) 高度専門教育(3年)
化学生命工学科 (99) 有機・高分子化学専攻 (M:34 D:8)
応用物質化学専攻 (M:34 D:8)
生命分子工学専攻 (M:28 D:6)
物理工学科 (83) 応用物理学専攻 (M:39 D:9)
物質科学専攻 (M:39 D:9)
マテリアル工学科 (110) 材料デザイン工学専攻 (M:34 D:8)
物質プロセス工学専攻 (M:35 D:9)
化学システム工学専攻 (M:34 D:8)
電気電子情報工学科 (118) 電気工学専攻 (M:34 D:9)
電子工学専攻 (M:47 D:13)
情報・通信工学専攻 (M:33 D:8)
機械・航空宇宙工学科 (150) 機械システム工学専攻 (M:66 D:14)
マイクロ・ナノ機械理工学専攻 (M:36 D:8)
航空宇宙工学専攻 (M:38 D:8)
エネルギー理工学科 (40) エネルギー理工学専攻 (M:18 D:5)
総合エネルギー工学専攻 (M:18 D:4)
環境土木・建築学科※2 (80) 土木工学専攻 (M:36 D:9)
(環境学研究科)

( )内は入学定員を示します。 M:博士前期課程、D:博士後期課程

※1 学科に直結する複数の専攻(専攻群)で構成し、学部・大学院を一体としたシームレスな体制による基礎教育3年(学部3年間)、
   専門教育3年(学部4年生+博士前期課程2年間)、高度専門教育3年(博士後期課程3年間)の教育システム

※2 JABEE認定の二つの技術者教育プログラムを実施

学科紹介

化学生命工学科
物理工学科
マテリアル工学科
電気電子情報工学科
機械・航空宇宙工学科
エネルギー理工学科
環境土木・建築学科

CAMPUS GALLERY

 

ナショナル・イノベーション・コンプレックス施設(NIC)

NICは、「地域結集」と「グローバル展開」を推進する新しい時代の産学官連携研究開発拠点です。産学官メンバー及び市民が一体となり、我が国の未来を支え、かつ、世界の生活に新しい価値をもたらすイノベーション実現のための「場」と「しくみ」を提供します。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

工学研究科中央棟(ES総合館)

全館LED照明や自然換気システムをはじめとした、環境負荷低減のための多くの取り組みが実現されている、工学研究科の中核施設のひとつ。建築系の研究室、講義室やホール、工学部中央図書室などがあります。


閉じる

工学中央図書室(ES総合館1F)

工学部の図書室は、中央図書室および4つの専攻図書室があります。専門書を中心に約20万冊の図書・雑誌を所蔵しています。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

レストラン シェ ジロー(ES総合館1F)

知る人ぞ知る、本格的フレンチレストラン。光あふれる店内で、季節の素材を使った本格的なフレンチを気軽に楽しめます。学生はもちろん学外者の利用もOKです。
詳細(PCサイト)へ


閉じる
 
 

ダイニングフォレスト/Booksフロンテ/Cafeフロンテ

東エリアにあり、食堂・ブックショップ・カフェからなる、生協の複合施設。工学・理学・農学系の学生で賑わっています。


閉じる

赤﨑記念研究館

光の3原色のうち最も難しいとされた青色のLEDを開発したことで世界的に知られる赤﨑勇特別教授の研究業績を公開した施設。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

北部厚生会館(生協)

学生食堂では定食・麺類からサラダバーまであり、購買部では食品はもちろんPCから名大グッズまで多くの商品を取り扱っています。留学ツアーや自動車学校の申込みも割引特典あります。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

減災連携研究センター(減災館)

南海トラフ巨大地震の危険性が指摘される東海地方で、地域の防災・減災機能を強化するための施設です。防災・減災に取り組む人づくりや産官学民の連携を進めるため、研究者はもちろん、市民、行政、企業が集う拠点とし、2014年度から本格稼働しました。
詳細(PCサイト)へ


閉じる
 
 

銀行ATM

三菱UFJ銀行のATMコーナーを開設。生協やコンビニ内にも設置されています。


閉じる

郵便局

正式名称は「名古屋大学内郵便局」。ATMもあれば貯金や保険の窓口もちゃんとあります。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

豊田講堂

1960年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)により寄贈された講堂。1600人を収容でき、名古屋大学のシンボルとして、入学式など多くのイベントに活用されています。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

附属図書館

附属図書館は、中央図書館および各学部・研究所等に置かれた部局図書室から成っています。蔵書数は全学で332万冊。館内は、グループでの共同学習、プレゼンの練習などができるラーニング・コモンズ、衛星放送が視聴できるAVブースなどの施設も充実しています。
詳細(PCサイト)へ


閉じる
 
 

スターバックスカフェ(附属図書館2F)

図書館の開館日に合わせ、平日は夜9時まで開いてるし、土日も営業(不定休)。いつも学生や教職員で賑わっています。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

IB電子情報館

地下鉄名城線「名古屋大学」駅3番出入口から直結しています。講義室やホールのほか、電気工学専攻、電子工学専攻、情報・通信工学専攻の研究・実験室などがあり、カフェやコンビニもあります。


閉じる

IBカフェ

IB館南館1Fにあるカフェ。クレープが人気で、毎月一週間「メルマガ登録」でクレープがお値打ちプライスになるという小ネタもあり。
詳細(PCサイト)へ


閉じる

ファミリーマート

IB館B1を含め、学内に2店舗あり。7:00から23:00まで営業していますよ。


閉じる