名古屋大学工学部 受験生応援スペシャルサイト

エネルギー理工学科

機能材料実験室 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

機能材料実験室

何が学べるか

現代社会を支えるエネルギー

皆さんが楽しんでいるスマホの様々なコンテンツやサービス、それらを動かすのに必須なものは何でしょうか? スマホ本体? 電波? いえいえ、それはエネルギーです。現代社会は、エネルギーによって支えられています。エネルギー理工学科では、現代社会のすべての活動に不可欠なエネルギーについて、エネルギーに関連する新材料、様々な最先端計測技術、革新的なエネルギー発生システムなど幅広い分野について、基礎から世界最先端の研究までを勉強することができます。将来の社会が永きにわたり発展していくために、世界は本学科で学ぶあなたの力を求めています。

名古屋栄の夜景

学びの環境

少人数学科の特徴を活かしたきめ細かい対応

本学科の募集人数は、ほぼ高校の1クラス分。それに対して教員の数は20人以上です。大学入学後は、高校と異なる講義のスタイルや内容の難しさ、生活環境の変化、新たに取り組む研究などで様々な戸惑いがあることが多いですが、教員が丁寧にサポートすることができます。また、講義、実験、演習についても、いわゆるマス教育ではなく、皆さんの「顔が見える」環境で実施することができます。学習面では、エネルギーという総合的な分野を学ぶため、理系科目を中心とした基礎的科目からスタートし、皆さんが興味を持つ分野にスムースに学習を進めて行くことができるよう、カリキュラムの設計を行っています。

山本研究室のゼミ風景

将来への期待

幅広い進路

学部卒業生の大部分は、大学院に進学し、修士課程や博士課程においてさらに勉強・研究を進めます。大学院修了後は、民間企業の研究職・技術職、あるいは大学を含む研究機関などへの就職が期待されます。エネルギーが関係しない技術分野は少なく、また、エネルギーという総合的な専門分野を勉強することで広い視野を持つことが可能となることから、電力会社、ガス会社、重電メーカー、エネルギー関連産業など、社会のインフラストラクチャーを支える分野や、自動車産業、電機メーカーなどの製造業、あるいは商社やIT関連メーカーなど、幅広い分野へ進むことが期待されます。

社会で活躍する卒業生・修了生

Key Words

地上に太陽をつくる!

再生可能エネルギーとして注目されている太陽光。その膨大なエネルギーは、水素の原子核が融合する核融合反応によって発生しています。地上で核融合反応を発生させるためには、超高温のプラズマを効率よく閉じ込める必要があり、研究を進めています。

多様な磁場コイルを有するTOKASTAR-2装置の構造

曲面を動く電子の世界を解明

発見した1次元金属ピーナッツ型凹凸周期フラーレンポリマーの伝導電子の状態を調べた結果、1950年代から量子力学の世界で謎であった電子に対する曲面幾何効果を世界で初めて実証することに成功しました。

1次元金属凸凹曲面フラーレンポリマーの構造図と凸凹曲面に沿って動く電子の模式図

ここがスゴイ!

  • 地球規模での物質輸送シミュレーション(山澤研究室)

    北半球規模の大気の動きによって、東アジア域、あるいは日本のある地域にいつどこから物質が到達するか、物理法則に則り数値計算で計算機内に世界を「再現」しました。再現の確認には大気中ラドン濃度観測を用いています。
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  • 中性子でがんを治療する!(瓜谷研究室)

    BNCTと呼ばれる中性子を使ったがん治療方法が正常細胞を傷つけない体に優しい治療方法として注目されています。私たちは、BNCTのための加速器とリチウムターゲットを用いた新しい治療用中性子源と医療用計測手法を開発しています。
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  • ナノを創り、測り、活用する!(八木研究室)

    現在、ナノ粒子の作製方法は非常に多く提案されており、それらには一長一短があります。当研究室では、活用用途に最適な作製方法を見極め作製したナノ粒子を非常に強力なツールであるシンクロトロン光を用いて化学状態を分析し実応用に向けた研究を行っています。
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わたしの6年間

原子力の専門知識を、安全のために。
興味と思いは、より深く、強く。

松下 柾輝

山本研究室(総合エネルギー工学専攻)所属

学部1~3年次/高校時代、福島原発の事故に関する情報が入り乱れる中、「問題を正しく知りたい!」と原子力に関心を持ちました。入学後は1年次から毎年、学科や電力会社が主催する原子力発電所の見学に参加。最初は教科書に載っている原子炉容器や配管を実際に見て、そのスケールに圧倒されるばかりだったのが、回を重ねるごとに何重もの安全対策など新たな気づきや学びがあり、ますます関心が深まっていきました。そして、事故防止につながる研究がしたいと思うようになったのです。

数式を使い事故を予測する研究には、原発の見学のほか、学科主催の他大学の原子炉実習に参加した経験も役立てています。

学部時代から学会に参加するチャンスをもらいました。メキシコなど海外へも。日本原子力学会では奨励賞を受賞しました。

学部4年次~大学院/研究内容は、原子炉の安全性評価をするための方法の開発です。安全性評価は、原子炉内部の状態を数式モデルで表し、事故が起きた場合と同様のふるまいをさせ、事故の進展結果を予測して行います。原子炉の運転には、冷却水や核燃料の量、発熱量といったさまざまな要素が絡むため、非常に複雑なうえ常に変化し、計算には膨大な時間が必要。そこで、精度を落とさず高速で計算できる数式モデルを模索しています。研究室の先生は、学界で知られる研究者であり、学生のやりたいことを後押ししてくれる方。そんな指導者の下で、関心のある分野を思う存分、探求できました。卒業後はこの学びと経験を電力会社で生かし、安全で安定的な電力供給に貢献したいと思っています。

大学院へGO!

エネルギー理工学専攻

エネルギー科学に新しい地平を拓く

エネルギーに関連する様々な課題について、基礎的な科学研究や基盤的な技術開発の観点から、学習・研究を行います。特に、量子レベルでの極微少な世界における新たな物質の制御や創製、エネルギーシステムの状態を正確に検知し、制御するための先進計測技術、光のエネルギー、運動エネルギー、熱エネルギーなどを電気的エネルギーに効率よく変換するための革新的な材料や作動流体、プラズマなどについての研究を通じて、広くエネルギー分野の課題を解決することができる人材の育成を目指します。

ヘリウムの超流動の「可視化」によるメカニズムの解明

総合エネルギー工学専攻

エネルギー工学に革新的な発展をもたらす

エネルギーに関連する様々な課題について、革新的なエネルギーシステムを設計し、実用化していく観点から学習・研究を行います。特に、エネルギー資源の回収と再利用、廃棄物の処分、核融合・核分裂を含むエネルギー発生方法の開発と安全性・効率性の向上、レーザーや加速器などを用いた量子ビームの発生、計測やがんなどの治療での使用などを含む応用、汚染物質を含む様々な物質の大気環境中の動きの予測などの研究を通じて、革新的で実用的なエネルギーシステム技術の開発・応用ができる人材の育成を目指します。

核融合科学研究所の大型ヘリカル実験装置

就職状況

●工学部は2017年に改組を行い,新学科での卒業者は出ていないため,学部全体での状況を示しています。

●大学院工学研究科博士後期課程は2017年に改組を行い、新専攻での博士修了者はまだ出ていないため、全体での状況を示しています。