わたしの6年間
病気の治療に、創薬で貢献したい!
その決意を貫いて研究に打ち込む。
坂井 聖晟
村上研究室(生命分子工学専攻)所属
学部1~3年次/幼少期の昆虫採集がきっかけで、生物や生命、さらには疾病に関心を持つようになり、将来は新薬創出に携わりたいと考えてこの学科を選びました。専門科目の中でも細胞生物学系の知識や免疫シグナルなどを扱う「生化学Ⅰ~Ⅴ」を、特に興味深く学習。2年次に村上研究室が、世界でいち早く新型コロナウィルスの中和抗体作製に成功したニュースを耳にすると、何としてでも優先配属を勝ち取りたいと、ますます勉強に励みました。学科の学び以外では、テニスサークルや名大祭実行委員、塾講師のアルバイト、Web開発のインターンシップなどにも積極的に挑戦しました。
学部4年次~大学院/「進化分子工学」と呼ばれる、10兆種類もの分子ライブラリから目的のタンパク質を選択する手法で、人工抗体の創製に取り組んでいます。他大学と共同で、免疫細胞の一種NK細胞を大量に増殖させる抗体や、ガンや自己免疫疾患のリスク因子となるタンパク質と結合して検出に役立つ抗体を創製。条件を変えて100通りも試す苦労を乗り越え、豊富な知見と技術が身につきました。修了後は医薬品メーカーで、新薬に使えるタンパク質を創製し、疾患の治療に貢献するのが目標。潤沢な研究費でやりたい研究を叶えてくれる名大の環境の中で、初心を貫き突き進んでいます。