わたしの6年間
山で鍛えた精神力と、名大の環境が、
研究・設計を突き詰めたい意欲を後押し。
中村 茉生
堀田研究室
(環境学研究科 都市環境学専攻)所属
学部1~3年次/幼少期に好きだった折り紙が、やがて建築物への興味になり、東京を離れ一人暮らしをして建築を学ぼうと名大を選びました。所属したワンダーフォーゲル部では、毎月近くの山で鍛練を積み、10日以上の夏合宿で剣岳などの登頂にチャレンジ。電波も届きにくい自然の中に身を置き、同じ仲間と行動を共にする中で、人との関係を大切にしながらものごとをやり抜く精神力が鍛えられました。この経験が、設計や製図の課題に納得いくまで取り組む姿勢につながりました。
学部4年次~大学院/建築の中でも関心を持ったのが意匠(デザイン)の分野。特に、設計の際に建物や敷地の形をどう考えるのかを突き詰めたくて、 都市・建築の形態分析を行う研究室を選びました。研究では、スイスのジュネーブ郊外に建つ築80年以上の国連事務局“パレ・デ・ナシオン”に注目。国際設計競技(コンペ)に出された案や実施された設計案を分析して、豊かな自然風景や丘陵地の地形と共生する建築デザインの特質とそれの持つ意味を解き明かします。あまり着目されてこなかった地域の都市・建築を研究し、建築史上の空白部分を埋めるのが研究のやりがい。その成果を、将来は自分の設計に取り込みたい。研究室や製図室を好きなだけ使える名大の自由な学びの環境が、意欲を後押ししてくれます。