わたしの6年間
そのときの関心事を全力でやり抜いた。
学部時代の水球も、大学院での研究も
庄田 琢也
増渕研究室(物質科学専攻)所属
学部1~3年次/3歳から始めた水泳を続けようと入部した競泳部で、部員の多くが水球部にも所属していると知り、かけもちを決意しました。チームで声を出し合いながらボールを回し、点が入るたびにあちこちから歓声が飛ぶ水球には、競泳とは違った魅力があり、両部の練習がない日にも、ジムで体力増強に励みました。東海エリアでは水球部がある大学は希少で、全国大会にも出場。関東の強豪校とは力の差を感じるばかりでしたが、対戦できたことはいい経験でした。部活動に全力を注いだ大学生活前半で、新しいことに挑戦し、やり遂げるメンタルが身についた実感があります。

カレーを模した液体を棒でかき混ぜ、カメラで撮影。大きな具材入りの液体の粘度測定に、小さな装置で挑戦しています。

競泳と水球を屋根付きの温水プールで練習できる! 国公立大学でわずか4校の恵まれた環境も、名大の魅力です。
学部4年次〜大学院/物理工学科に約20もある研究室の中で、粘性のある物質を扱う「レオロジー」に関心を持ち、身近な「カレーのレオロジー」をテーマに選びました。実際には無色透明な粘性のある液体の中に、具材に見立てたプラスチックの固体粒子を入れ、具材がない場合との粘度の違いや、固体粒子の位置と粘度の相関を明らかにすべく、測定を行っています。興味を持った分野を、自分で考えた実験方法でどんどん突き詰められる楽しさは、授業の実験にはなかったもの。研究室での3年間でそれに気づき、修了後は身についた専門知識を活かせる研究開発職の道へと進みます。