名古屋大学工学部 受験生応援スペシャルサイト

電気電子情報工学科

C-TECs(エネルギー変換エレクトロニクス研究館) - Spherical Image - RICOH THETA

C-TECs(エネルギー変換エレクトロニクス研究館)

何が学べるか

電気に関わる幅広い技術分野を学ぼう!

電気電子情報工学科では、私たちの生活を支える電気に関わる幅広い技術分野の教育・研究を行っています。具体的には、エネルギー・環境、発送電、電力機器・システム、ナノテクノロジー、先端エレクトロニクス、デバイス、コンピュータ、通信、情報システムなどの各分野を基礎から学びます。1~2年生では各分野に共通的・基礎的な科目の座学と演習で電気に関する基礎学力を修得し、3年生では各分野の専門科目と実験で工学的素養と広い視野を身につけ、4年生では研究室の教員や先輩の指導の下で卒業研究に取り組み、誰もやったことがない、解けるかどうかもわからないテーマに挑戦します。

超伝導マグネットに向けた超伝導線作製装置

超伝導マグネットに向けた超伝導線作製装置

学びの環境

世界最先端の研究環境で学ぼう!

青色発光ダイオードの発明で2014年にノーベル物理学賞を受賞された天野浩先生の研究室をはじめとして、電気電子情報工学科には30以上の研究室があります。電気電子情報工学科は、学内の未来材料・システム研究所、宇宙地球環境研究所、低温プラズマ科学研究センターや、学外の核融合科学研究所や海外の研究機関と連携しています。さらに、国家プロジェクトや国内外の企業との共同研究を通じて、電気工学、電子工学、情報・通信工学の各分野に関する世界最先端の研究環境を整え、広い社会的視野と国際的視野を備えたリーダーシップを発揮できる人材を育成しています。

作製した集積型光電子融合デバイス

作製した集積型光電子融合デバイス

将来への期待

多種多様な業界&国内外で活躍しよう!

電気電子情報工学科を卒業した学生の約90%は大学院(工学研究科博士前期課程)に進学し、電気工学、電子工学、情報・通信工学の各分野に関する高度な専門知識の修得と総合力・応用力を養成します。また、大学院(工学研究科博士前期課程)を修了した学生は、さらに大学院(同後期課程)に進学して博士(工学)の学位取得を目指す他、電気・電子・通信機器、自動車、機械・造船、通信・放送、電力・ガス、鉄道・運輸、精密機器など、多種多様な業界に就職しています。最近では、毎年500社以上の企業から求人があり、約70社の企業に就職し、技術者・研究者として国内外で活躍しています。

アンドロイドを用いた知能ロボティクス研究

アンドロイドを用いた知能ロボティクス研究

Key Words

化合物パワー半導体応用

現在、技術の進化により大幅な低損失化が可能な窒化ガリウムや炭化ケイ素といった化合物パワー半導体が作成可能となっています。本学科では、パワー半導体からその応用技術までの研究を行いながら、将来の次世代電気自動車やハイブリッド航空機への応用を目指しています。

超高効率インバータとオリジナル電気自動車

超高効率インバータとオリジナル電気自動車

制御~モノを制して御する

電気電子情報工学を学び、モノやシステムをよく観察(センサによる計測・電子回路による信号処理)し、詳しく理解(コンピュータによる信号・情報処理)し、適切に操作(電気回路によるモータ等を駆動)することで、あらゆるものを意のままに操る技術を磨きます。

研究で使用する様々な制御対象

研究で使用する様々な制御対象

ここがスゴイ!

  • 極低温での整流を可能にする超伝導整流素子

    超伝導体はゼロ抵抗で送電できるので、次世代の省エネルギー技術として期待されています。本研究室では、基本的な電気素子として、-200℃以下の極低温で超省エネ整流を実現する超伝導素子を開発しています。
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    新規開発した高温超伝導体を用いた整流素子

    新規開発した高温超伝導体を用いた整流素子

  • ナノイメージング技術をDIYで開発

    ウィルスの取り込みや、記憶と密接に関係するシナプスの形成など、未解明の生命現象を明らかにするには、非常に高い空間分解能で生細胞を観察する必要があります。そのため、独自の装置やプログラム開発を進め、世界最高解像度でダイナミックな細胞の動きを可視化しています。
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    海馬のマイクロ・ナノスケールの構造イメージ

    海馬のマイクロ・ナノスケールの構造イメージ

  • リアルタイム3次元映像取得・表示システム

    超高密度カメラで3次元映像情報を取得し、リアルタイムで3次元ディスプレイに表示することに成功しました。遠隔地のシーンをリアルタイムに眼鏡なし立体像として観察できます。
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    表示ディスプレイ

    表示ディスプレイ

わたしの6年間

入学前から関心のあった情報通信分野。
期待の新技術で、世界記録を更新。

久野 拓真

長谷川研究室(情報・通信工学専攻)所属

学部1~3年次/名大に待っていたのは、各地から集まる多彩な考え方の友人に触発される環境。おかげで「自分には人一倍の努力が必要」と危機感を持って勉強に打ち込み、飛行ロボットサークルNAVIXの活動にも前向きに取り組めました。サークルでは繊細な軽量飛行機を設計・製作して飛ばすのですが、大会への移動途中で破損した悔しい年も。代表を務めた3年次には後輩の技術教育カリキュラムを作成し、勉強会を開いてレベルアップに努めた結果、翌年の大会で決勝リーグ進出を果たしました。

久野 拓真

光ノード開発に加え、信号処理のアルゴリズムだけで信号の伝達距離を伸ばす、省エネにつながる技術も研究しています。

久野 拓真

国際学会のbest student paper awardなどを受賞。海外の研究者も私の研究に興味を示してくれたのは、うれしい経験でした。

学部4年次~大学院/入学前から、新たな価値を創造できそうな情報通信に関心がありました。現在は、通信データを行き先ごとに振り分けるスイッチ「光ノード」を研究しています。複数の波長の信号を1本の光ファイバで伝送するという、信号の制御が複雑な現在のネットワークにおいて、低消費電力・低コストで信号の行き先を制御できる方式を提案。4 K 映像を6000万人に同時配信できる2.15Pbpsもの性能を実現し、世界記録を更新しました。オンライン開催だったものの、先輩たちのように念願の国際学会でも発表。ノーベル賞受賞者も輩出した名大の、世界有数の研究設備にも恵まれ、学外からも評価される成果を出せたことが、博士課程でさらに研究を深める決意につながりました。

大学院へGO!

電気工学専攻

社会活動の共通基盤である電気エネルギー

東日本大震災以降、社会活動の共通基盤である電気エネルギーの重要性が再認識されています。当専攻では、電気エネルギーの発生・輸送・利用に関する高い信頼性と品質、優れた経済性、高効率化および地球環境との調和に向けて、材料創製、機器設計、システム運用のための基礎研究と応用技術開発を行っています。

宇宙プラズマ環境を映すオーロラの観測

宇宙プラズマ環境を映すオーロラの観測

電子工学専攻

人と技術の調和の実現や省エネ社会の構築

電子工学は、情報通信、医療、農業等の様々な分野において現代社会を支えています。当専攻では、人と技術の調和の実現や省エネ社会の構築に向けて、新機能デバイスや超低消費電力デバイス、それらを実現するためのプラズマナノプロセス、生体情報などを高感度に検出するセンサ技術などの研究を行っています。

デバイス物理を切り拓く最先端物性解析

デバイス物理を切り拓く最先端物性解析

情報・通信工学専攻

豊かで地球・人に優しい社会に貢献する技術

将来の情報通信技術、それを用いて生成・蓄積される膨大なデータを活用し、豊かで地球・人にやさしい社会に貢献する情報システム技術の構築に向けて、コンピュータアーキテクチャやインテリジェントシステム、無線通信、光通信ネットワーク、映像信号処理やその伝送、各種機器の制御などの研究を行っています。

LEDの光で自動車にデータ伝送

LEDの光で自動車にデータ伝送

進路状況