わたしの6年間
入学前から関心のあった情報通信分野。
期待の新技術で、世界記録を更新。
久野 拓真
長谷川研究室(情報・通信工学専攻)所属
学部1~3年次/名大に待っていたのは、各地から集まる多彩な考え方の友人に触発される環境。おかげで「自分には人一倍の努力が必要」と危機感を持って勉強に打ち込み、飛行ロボットサークルNAVIXの活動にも前向きに取り組めました。サークルでは繊細な軽量飛行機を設計・製作して飛ばすのですが、大会への移動途中で破損した悔しい年も。代表を務めた3年次には後輩の技術教育カリキュラムを作成し、勉強会を開いてレベルアップに努めた結果、翌年の大会で決勝リーグ進出を果たしました。
学部4年次~大学院/入学前から、新たな価値を創造できそうな情報通信に関心がありました。現在は、通信データを行き先ごとに振り分けるスイッチ「光ノード」を研究しています。複数の波長の信号を1本の光ファイバで伝送するという、信号の制御が複雑な現在のネットワークにおいて、低消費電力・低コストで信号の行き先を制御できる方式を提案。4 K 映像を6000万人に同時配信できる2.15Pbpsもの性能を実現し、世界記録を更新しました。オンライン開催だったものの、先輩たちのように念願の国際学会でも発表。ノーベル賞受賞者も輩出した名大の、世界有数の研究設備にも恵まれ、学外からも評価される成果を出せたことが、博士課程でさらに研究を深める決意につながりました。