わたしの6年間
知識を使える情報工学の楽しさの先に、
社会の役に立てる手応えが待っていた。
加納 一馬
河口研究室(情報・通信工学専攻)所属
学部1~3年次/中学校の授業でホームページ作成を経験し、知識をすぐに使える情報分野の学びを楽しいと感じてこの学科へ。初めて本格的にプログラミングを学ぶと、それまで使っていただけのプログラムの仕組みまで理解でき、コンピュータの原理に関係する電気・電子系の授業も興味深く学びました。一方で、1年生の春休みにオレゴン大学の短期海外研修を経験。英語の習得に加え、海外の大学を自分の目で見て、学生が「これを学びたい」と強い意志を持って授業に臨む姿勢に刺激を受けました。
博士課程では、解像度の低い安価なカメラで、倉庫内の作業者が誰かを見分けるAIの研究開発に挑んでいます。
修士1年次と博士1年次の2回に渡って、名大卓越大学院TMIの活動として、スペインのバルセロナで開催されたSmart City Expo World Congressに参加しました。
学部4年次~大学院/研究は実社会で役立つテーマを選びました。物流倉庫の労働力不足問題を解消する方法を探るため、シミュレーションができる「デジタルツイン」をサイバー空間上に作る研究です。開発したのは、スマートフォンを持つ作業者の位置を、電波発信源からの距離や加速度センサの情報により推定する技術。一部の成果はすでに企業の倉庫に 導入され始め、やりがいを感じています。博士課程ではさらに実用性の高いシステムを目指して、AIによる作業者の特定にも挑戦。修士1年次から5年間の卓越大学院プログラムでは、他研究科の学生とチームを組んで研究した成果をスペインの展示会で発表し、産業界からフィードバックを受けました。どれも名大ならではの貴重な経験です。














