名古屋大学工学部 受験生応援スペシャルサイト

NEWS HEADLINE

遺伝子解析が一瞬で可能に!

化学・生物工学専攻
馬場 嘉信教授ほか

遺伝子解析のため物質を分離する際、スピードと分離度(きれいさ)は、一方を上げれば他方が下がる関係だ。ところが直径500nmの柱が並んだ“ナノピラー構造体”の間を通せば、速いほどきれいに分離できることを発見。この技術により、遺伝子解析が一瞬で可能となった。
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量子コンピュータ実現に近づく一歩か

マテリアル理工学専攻
片山 尚幸准教授・澤 博教授ほか

東京大学・大阪大学との共同研究で、“ペロブスカイト型銅酸化物”の大型結晶を育成し、極低温まで電子の軌道自由度が凍結しないことを観察した。この結果は、超伝導やヘリウムの超流動に比類する“量子スピン軌道液体”という、量子コンピュータ実現に有用な物質の開発につながるものとして注目を集めている。
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“ロボットは東大に入れるか”

電子情報システム専攻
松崎 拓也准教授ほか

国立情報科学研究所による人工知能プロジェクト“ロボットは東大に入れるか”に、名大からは松崎准教授が参加。AIが模試に挑んだ結果、2015年度の偏差値は数ⅠAで64.0・数ⅡBで65.8と、ともに前年度の46.9・51.9を大きく上回った。
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色素がなくても青い! 鳥の羽がヒントの新材料

物質制御工学専攻
大塚 由美子研究員・関 隆広教授・竹岡 敬和准教授

CDの表面が色とりどりに光って見えるのと同じ“構造色”の原理で青く見える鳥の羽。これを参考に、温度によって体積が変化する高分子ゲルに微細な孔を規則正しく並べた材料を開発。色素を使わないのに温度によって色が変化する、しかもCDと違い見る角度によって色が左右されない、かつてない材料が誕生した。
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ITが新薬開発を劇的に変える!

計算理工学専攻
千見寺 浄慈助教ほか

新薬を早く安価に開発するには、生体タンパク質に結合しうる化合物を、いかに効率的に探せるかがカギ。そこで、“タンパク質-化合物複合体”の情報を集めたデータベースから、医薬品として有効な化合物の候補を見つけ出すIT手法を開発。難病の治療薬開発などに役立つよう、この手法は近い将来、公開となる計画だ。
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超伝導電子があるのに、超伝導が起きない!?

結晶材料工学専攻
坂本 英城(博士課程)ほか

数ある超伝導物質の中でも、ひときわ高い(と言ってもはるか氷点下の)超伝導温度を持つ、銅酸化物高温超伝導体。超伝導状態から温度を上げていき電気抵抗が生じても、実は超伝導電子が残っていることが実験により確認された。この発見は将来、さらに高温での超伝導の実現につながると期待される。
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排水中の油は、微生物が”分業“で消す

生物機能工学分野
堀 克敏教授

食品工場などの排水には油が多く含まれ、悪臭や処理施設のトラブルの原因となる。そこで複数種類の微生物に、油脂の加水分解やその産物の除去などを“役割分担”させて油分を取り除く技術を開発。すでに実用化可能なレベルとなっている。
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1つ屋根の下で企業と共同研究

2015年6月開設のNIC(ナショナルイノベーションコンプレックス)は、産学官が顔を合わせて共同研究を行う新拠点。ガラス張りの室内にある3Dドライビングシミュレータが目を引くこの施設では、“高齢者の移動を自由にするモビリティ”を主要テーマに研究開発が行われている。
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トンガリたい人、応援します

起業をめざす名大生を徹底的に支援する“Tongali(とんがり)プロジェクト”。起業のための知識に加え、経験者からの直接指導や相談などのサポートが受けられる起業家教育プログラムだ。研究成果を、自分の会社から世に送り出す――そんなことも、決して夢ではない。
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減災研究の中枢

防災・減災への取り組みは、地震国日本の重要課題だ。大学内の“減災館”は、巨大地震などに備える減災研究や防災・減災に携わる人材育成を産学官共同で行う“減災連携研究センター”の活動拠点。一般の人に向けたイベントや、熊本地震の企画展といった啓蒙活動も行っている。
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世界のNagoya Universityへ

名大は文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」に選ばれており、「世界のトップを目指す先端研究強化」「魅力あるグローバルなNagoya University」「成長するアジアのハブ大学」の実現に取り組んでいる。
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医工連携によるがん治療研究

電子情報システム専攻
名古屋大学プラズマ医療科学国際イノベーションセンター長
堀 勝教授ほか

抗がん剤に耐性を持つがん細胞も、プラズマを照射した培養液で死滅――そんな技術を、本学大学院医学系研究科との医工連携共同研究グループが開発。プラズマを直接照射できない箇所のがん治療への利用が期待される。工学と医学は、これから連携が最も期待される領域のひとつだ。
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JAXA連携、航空宇宙機設計工学講座

名古屋大学では2009年より、大学院工学研究科に“航空宇宙機設計工学講座”を開設している。連携協力協定を結んだJAXAの研究者を客員教授・客員准教授として招き、次世代衛星から材料まで広範囲にわたる共同研究と人材交流を行っている。
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日本の道路交通を変える!

環境学研究科(土木工学科)
中村 英樹教授

工事に莫大な費用をかけずに、渋滞や事故のない安全で快適な道路交通を実現するには? たとえばどの方向のクルマも停止せずにゆっくり進入する環状の交差点“ラウンドアバウト”など、これからの道路設計・運用手法に関する日本有数の研究が行われている。
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数々の賞は評価されている証

化学・生物工学専攻の馬場嘉信教授が、平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞したほか、紫綬褒章や産学官連携功労者表彰、学生の学会での各賞など。多数の受賞・受章は、名古屋大学工学部の研究が世の中に評価された証と言えるだろう。教員だけでなく学生の表彰が多い点にも注目だ。名大工学部・工学研究科の学生にとって、学会発表はもはや日常だ。
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学外からの研究費、年間47.5億円

企業からの受託研究費や共同研究費、国からの科学研究費補助金、寄付金など、教員が集めた競争的資金の合計は、工学部・工学研究科だけで年間47.5億円にもなる(2015年度)。学生が研究の一環として出かける海外での学会発表や研究留学が、大学負担で実施できるのも、この研究資金あってのことだ。

名古屋発のTED、東山キャンパスで開催

TEDxとは、人々が年齢や立場を越えたプレゼンテーションを交換し、アイデアが増幅するイベントで、世界各地から発信されている。名古屋で開催される“TEDxNagoyaU”は、2016年7月3日に第4回を迎え、会場となった東山キャンパス・野依記念学術交流館には、全国から多数の参加者が集まり、価値あるアイデアが熱く交わされた。歴代の実行委員長は、工学部の学生がつとめている。
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“着るロボット”の、皮膚に対する安全性をテスト

機械理工学専攻
山田陽滋教授

足に障がいがある人の歩行などを助ける装着型ロボットは、皮膚との摩擦で靴擦れのような創傷が起きるおそれがある。そこで、豚の皮膚を使った実験により創傷の評価を行う試験装置を開発し、その国際標準化を行っている。
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工学の研究成果を、社会へ

工学の研究は、社会で使われてこそ価値がある。基礎研究から実用化のための開発までを、産学官共同で一貫して行うための研究所が、IMaSS(未来材料・システム研究所)。ちなみにその附属機関である“未来エレクトロニクス集積研究センター”は、ノーベル賞を受賞した天野教授が所長を務めている。
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OBOG のキャリア

 

一見 綾香さん

株式会社資生堂
化粧品開発センター
洗浄製品開発G

負けず嫌いを、目覚めさせてくれたもの。

入学後に待っていたのは、のんびりしていた女子高時代とは正反対の日々でした。工学の基礎から始まり、専門性を増していく学び。希望のコースや研究室に入るための競争。仲良くなった同級生の女子はみんな勉強熱心。もともと、こうと決めたら計画を立てて突き進むタイプですが、負けられない気持ちをいつも刺激されました。

大学院に進むつもりも最初はなかったのですが、友人たちの「当然行くよ」という言葉と、卒業後の研究開発職という進路を考え、意識するようになり、進学を選択。研究室では興味のあった遺伝子工学を3年間かけて研究し、その結果、希望どおり研究開発職として就職できました。

入社後は1年目から製品開発担当を任され、開発職3年目からは、将来の製品に使う新素材の研究も行っています。化学的メカニズムを考察しながら自分の手で新しい素材を創り出す仕事に挑めるのは、知識が自分の中でつながるまでがむしゃらに勉強した6年間の学びがあったから。そして、そこまで勉強する気にさせてくれた友人たちの存在や大学の環境があったから。名古屋大学でよかったと、心から思います。


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堀部 貴大さん

カリフォルニア大学バークレー校
化学科

研究は、勇気ある挑戦の連続である。

国内トップレベルといわれる生物機能工学分野の研究に惹かれ、名古屋大学工学部に入学しました。もともと与えられた環境の中で力を発揮することは得意でしたが、新しいことに挑戦するのは苦手。それが変わったのは修士時代、「有機化学の研究を一生の仕事に」と博士課程進学を決断した時期です。

この先は一研究者として、自分だけの強みを色濃くしていかなければ、世の中に必要とされなくなる。与えられるのでなく、自ら問題を見つけ、自分のアイデアと責任で新しい研究に挑戦しなければ――そんな危機感が行動を変えていきました。

修士2年次には、学部時代から手がけていた触媒開発に関する新しい物質の使用を提案し、研究が大きく前進。博士課程2年次には、その研究を発展させ新たな発見をして、新聞にも取り上げられました。自分自身の姿勢の変化に加え、若く勢いのある教授が多く、挑戦を認めてくれる名古屋大学の環境も後押ししてくれたと感じています。大学院修了後には、自分に足りないものをさらに吸収するため、ポストドクターとして米国へ。名古屋大学が育成目標に掲げる“勇気ある知識人”を目指して、挑戦は続きます。


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伊藤 孝明さん

富士フイルム株式会社
R&D統括本部
メディカルシステム開発センター

“世の中初”に挑む。研究のプロセスと喜びは、仕事でも同じ。

地元の工学部という理由で名古屋大学工学部に入学したものの、学ぶ内容がおもしろいと思えず、名大祭実行委員や短期語学留学に費やした大学生活の前半。3年次には就職活動を始めましたが、これという就職先に出会えませんでした。

転機は4年次の研究室配属。「テーマを自分で選び、まだ世の中で解明されていないことを初めて発見する」研究は、それまでの学びとはまったく違うもの。正解のない問題に対して、仮説を立て実験で検証する試行錯誤の中で、「物理的に何が起きているのだろう?」と考察する楽しさに、修士を終えるまでの3年間、夢中になりました。

開発を担当した、乳がん検査用デジタル・マンモグラフィなどのX線装置では、世界最小の被曝量を実現する新技術を開発し、アメリカの学会で発表もしています。開発過程では未知の問題が数々発生しますが、「物理的に何が起きているか、可能性を考えて仮説を立て、検証する」というプロセスとおもしろさは、大学時代の研究と同じ。この先も世の中にない技術を開発し、新しいコンセプトの製品を創り出すことが、私の目標です。


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近藤 猛さん

東京大学
物性研究所
極限コヒーレント光科学研究センター 准教授

工学部からつながっていた、想像以上の未来。

物理を学び、探究したい。研究者になる将来を漠然と思い描き理学部を目指しましたが、受験がうまくいかず範囲を広げて探し、工学部物理工学科の存在を知りました。入学後は望みどおり物理の基礎を学べたうえ、世の中とつながる多彩な研究を知り、視野が広がるのを実感しました。そのうえで4年次には、初心を貫いて基礎物理の研究を選択。“高温超伝導体発現のメカニズム解明”をテーマに、修士までの3年間で、試料である銅酸化物の結晶作製から、海外を含む学内外の設備を使った実験までを経験しました。

その後も研究を続ける道を選び、博士課程と米国MIT・アイオワ州立大学での研究を経て、現在の東京大学へ。同じテーマの研究を続け、独自の実験装置を使って見出した新たな仮説を発表しています。

今振り返ると、トップではないからこそ努力する学生が集まる名古屋大学の風土が、現在につながる原動力に。超伝導という現象をシンプルなアイデアで説明できるレベルまで解明するのは苦難の道ですが、一つのテーマと長年向き合う中で多彩な現象を理解できる物理学の研究は、まさに自分が求めていたこと。その魅力を、思う存分味わっています。


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杉浦 佳枝さん

株式会社デンソー
半導体先行開発部
通信制御IP開発室

高校時代に興味を持った“通信”技術で、次世代の自動車開発に携わる。

実は理系科目が得意ではありませんでした。ところが父の買ってきたパソコンがきっかけでインターネットや通信に興味を持ち、名古屋大学工学部へ。画像処理やロボットなど、魅力ある研究テーマは数々ありましたが、どれも通信と同じ“信号処理”技術だと気づき、4年次にはもともと学びたかった通信系の研究室を選びました。そして就職後も同じ分野で技術を深めたくて、この会社へ。現在はクルマの各部を制御するコンピュータ(ECU)の信号をやりとりする、車載LAN用の回路設計に携わっています。

大学で学んだ通信理論と入社後に学んだ回路設計技術の両方を駆使して、望む機能を持ったモノをつくる仕事に、とてもおもしろさを感じています。新技術開発も手がけていて、大学時代の研究テーマの知見を活かして将来向けの通信規格の研究開発をし、特許出願や学会発表を行っています。

クルマの電子制御化は進む一方。今後はLANの無線化など、通信技術にもさらなる進化が求められます。ユーザーに新しいうれしさを提供することを目標に、これからも技術を追究していきます。


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舟洞 佑記さん

名古屋大学
工学研究科 電子情報システム専攻
道木研究室 助教

ロボットを、夢で終わらせない。

高校時代からロボットに興味があり、電気電子・情報工学科へ。当時は自分が研究者になるとは想像もしていませんでした。ところが大学院に進学し、国内外の学会に参加する機会を得て刺激を受ける中で、当初研究していた「夢」に近いロボットよりも、実用の可能性が高いものを創り出したいと考えるように。気がつけば、研究を続ける道を選んでいました。

研究テーマの一つに、人の背中などの複雑な関節の動きを助けるパワーアシストロボットがあります。従来のように決められた角度を動かすのではなく、ロボットと人体との接触面の圧力分布から、人が動かそうとしている方向や速度を判断し、やさしくアシストする制御方法を模索しています。

もう一つのテーマは、案内や警備に応用できる自律移動ロボット。屋内と屋外などの大きく異なる環境内を無人で精度よく移動するために、GPSや加速度センサ、カメラなど複数の信号から瞬間ごとに信頼性の高い信号を判断して制御に用いるアルゴリズムを模索しています。夢だけではなく「使えるロボット」を目指して、人や周辺環境を含んだ制御系の構築という困難な課題に挑んでいます。


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祖父江 恵さん

小牧市民病院 救命救急センター 医師

工学部出身の臨床医として。

幼少の頃から考えていた職業選択、医師かロボット開発か。どちらも捨てられない。工学修士、自分で決めたラインまではやり遂げた。その後、名古屋大学医学部へ再入学。卒業後は、米国で外傷外科の道を選んだ。南米では、「本当の医療」を見た。その後、日本国内で救命救急医として、自国に根付いた。

近年、「医工連携」、つまり医学と工学の連携が重要と言われている。両者の視点を持つ私が感じることは、臨床医と工学研究者は、持っている概念がまったく異なるということ。医師が相手にするもの、特に救急の現場では、刻々と変化する状況、数分で容態が変わる患者、それに対し臨機応変に下す決断。一方、工学研究者は、ある想定された課題のもと、現場を見ることなく研究室の中で、許される限りの時間を駆使し、将来を見据えて納得行くまで研究を重ねる。時の流れが違う。

最近、工学部の先生方と意見を交わすこともある。しかし、お互いが当たり前と思っている、この概念の違いを認識せずに議論を交しても、噛み合わない。私は、医療現場と工学研究を橋渡しする役目を果たしたい。世界に誇る日本の工業技術を、もっと世の中に伝えるためにも


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藤井 雅留太さん

信州大学
工学部 環境機能工学科
環境材料エネルギー学分野 助教

研究を一生の仕事に。困難な問題が解決したときの達成感と、研究結果が出たときの喜び。

「修士を出たら、地元の大手企業に就職するのかな」。漠然とそう考えながら過ごしていた学部時代。ところが、研究室配属後に転機が訪れます。研究室で経験したシミュレーションや数値実験をして結果が出る研究のプロセスが、たまらなくおもしろかったのです。この経験が、研究を一生の仕事にしようと決意するきっかけになりました。

博士課程時代は、論文の締切が迫る、問題が解決せず何日も研究室に泊まり込んだことも。ある日の明け方ようやく問題が解決したときの、思わず一人叫ぶほどの感動は忘れられません。

困難な問題を解決し、乗り越えた先にある喜びは、研究職についた今も同じ。研究テーマの「電磁波・光に関する数値シミュレーション」は大学院時代に基礎を築いたもので、機械工学と物理学の中間的な、世界でも比較的ライバルの少ない分野です。当時の指導教員が行っていた研究の一部ではなく、自分だけの新しい研究テーマを、本学・他大学の先生らとの共同研究のなかで進めていける名古屋大学の環境は、今振り返ってもすばらしいもの。これからも研究で成果を出し、世界へと発信していきたいと思っています。


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田村 尚土さん

株式会社ディックス
取締役・構造設計部部長
一級建築士、
名古屋大学非常勤講師

恩師から学んだ大学時代からの研究と構造設計の実務を、“構造家”としての力に。

父と同じ名古屋大学工学部社会環境工学科建築学コースを目指したのは、原風景を共有したかったからでした。意匠デザインに興味がありましたが、物事の理論や仕組みも気になる理系タイプ。設計製図課題に取り組むうちに、建物の形態や空間を力強く、美しく表現するようになりました。そして、力学的な感性、合理性に基づいた上で建物の柱や梁の骨組をつくる“構造デザイン”への関心が強くなりました。

大森研究室で取り組んだのは、鉄骨造建物の構造形態とその材料コストの最適解を導き出す構造設計支援ソフトウェアの開発。修了後は著名な建築家と協働した構造設計を行う“構造家金箱温春氏”の設計事務所で働きながら、社会人博士として実務経験を活かした研究成果をまとめ、博士号を取得しました。

現在は父が築き、守ってきた建築事務所に構造設計部を立ち上げ、従来の構造設計に加え、博士論文の技術や最先端のコンピュテーショナルデザインの実用化を目指しながら事業拡大に取り組んでいます。会社経営の傍ら、名古屋大学の非常勤講師として構造デザイン、構造設計の魅力を若い学生に伝えています。
今後も構造設計という世界に出会わせてくれた名古屋大学をフルに活用し、大学内の先生方とも共同し、新しい建築や技術を創造していくつもりです。


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三輪 富生さん

名古屋大学
エコトピア科学研究所 准教授

「なんとなく土木」を、研究にのめり込ませた出会い。

理系だから工学部。身近な土木なら後悔しないだろう。そんな理由で進路を決めた、決して真面目とはいえない学生でした。専門科目には興味深いものもありましたが、4年次に選んだ研究は正直つまらなかった。何か見つかるかもと修士に進んだものの、やはり同じ。ついに中退を決意し研究室の教授に打ち明けると、「それならアルバイトとして、この計算をしてくれないか?」と、教授の研究の一部を手伝うことになりました。

交通計画を立案するため人の行動を数理モデル化する、卒業研究とも共通する内容でしたが、ちゃんと取り組んでみるとこれがおもしろい。だれも知らない答が出てくる。数式をアレンジすると答が変わる。気がつけば、自分でも驚くほど研究にのめり込んでいました。クルマで信号待ちする間にも教科書を読むほどです(笑)。

修了後は企業に就職しましたが、人と違った新しい研究を進めたいとの思いが強くなり、博士課程に再入学。現在は准教授として、当時の指導教官である教授の下、国土交通省などのプロジェクトにも携わりながら、交通計画に関する研究を続けています。独自の研究成果を論文として残したい。その思いが私のエネルギーです。


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青色LEDが未来を変える

青色LEDが未来を変える

青色LEDが実現する省電力世界

“青色LED”としてのGaNは、すでに身近な存在である。赤・緑・青と光の3原色がそろったことで、白色を含むすべての色を繊細に表現できるようになり、大型ビジョンからスマートフォンまで、ありとあらゆるディスプレイがLED化されつつある。またLED電球としての普及も進み、全国の信号機の37.9%がLED化※1。日本では2020年までに100%次世代照明化の方針が掲げられている※2が、仮に現在使用されている白熱灯および蛍光灯をすべてLED照明に代替した場合、原子力発電所13基分相当の電力を削減できると試算※3されている。

※1/警察庁、2013年3月末現在
※2/日本政府「新成長戦略基本方針」(2009年12月30日閣議決定)
※3/財団法人日本エネルギー経済研究所(2011年6月)

“自由さ”と“ひたむきさ”を両輪に

省エネルギー社会実現につながる材料として、さらなる可能性を秘めたGaN。現在、天野教授を中心としてオールジャパン体制で引き続き研究が進められている。先端の研究の場には、緊張感と自由さが入り交じった、独特の空気が漂っている。教授陣と学生が、同じ目線で、ときには寝食を忘れて一心不乱に研究に没頭し、上下関係を超えて自由な議論を交わす。この“自由闊達さ”と、研究への“ひたむきさ”こそが、天野研究室に限らず、工学部の他の研究室にも共通な学風なのだ。

光るばかりがGaNのすべてではない

環境問題に大きく貢献するGaNだが、LEDとしての機能がすべてではない。GaN半導体は、現在主流のシリコン(Si)に替わる材料としても期待されている。たとえば自動車や鉄道、産業機器、家電などの電力制御・供給に必要な“パワー半導体”をSiからGaNに置き換えれば、エネルギー損失は5%→0.75%と大幅に低減。すべてのパワー半導体がGaNになった場合、上で述べた照明のLED化と合わせれば、2011年以前の原子力発電所の半数分を省電力化できる計算※4だ。さらにGaNには、紫外線発光デバイスや高速通信デバイスといった用途も広がっている。

※4/名大未来材料・システム研究所WebSiteより

名大工学部のDNAが研究を次なる領域へ

その“ひたむきさ”を生み出すのは、「世の中の役に立つものを生み出す」ことをミッションとする、工学に携わる者ならではの考え方だろう。青色LEDは、その代表的な一製品に過ぎない。自由に、ひたむきに、社会に役立つ研究開発に邁進するというのが、名大工学部のDNAなのだ。志あふれる研究者たちが、これまでも、そしてこれからも、世界に先駆けた研究を、さらに次の領域へと推し進めていくはずだ。

学び MAP

2017年4月 工学全般の分野を網羅した学科・専攻構成に再編

工学部

  • 現在の5学科・13コース構成を、履修コースを廃止し、わかりやすい7学科に再編
  • Late specializationに対応すべく適切な年次で専門分野が選択できるよう、基礎教育に関して共通部分の多い分野を統合した学科構成に再編。
  • 安全教育、倫理教育、情報セキュリティ教育、知財教育の徹底のための導入教育を充実。
  • 基礎を重視し、専門系初期の科目(創成型科目)を充実させた教育カリキュラムに変更し、総合力、創造力、俯瞰力を涵養する。

大学院工学研究科

  • 複合専攻群を発展的に解消し、これまでの教育研究の強みを生かし、ミッション再定義を踏まえた分野の見直しにより、専攻の新設と融合を行い、20の専攻・分野構成を17専攻に再編
  • 分野横断教育プログラムとして、工学関連研究所、センター等と連携した最先端教育プログラムを実施。
  • 社会人の受入れを推進し、社会人向けリーダー養成講座等を実施し、産学連携教育を推進させ、技術の維持発展を行う。
  • 研究室ローテーション、研究インターンシップ等を各専攻に共通の科目として充実し、他専攻・他研究科・他大学で開講される科目の履修も義務付けて骨太の総合力・俯瞰力を養う。
新 工学部・工学研究科 全体図    平成29年4月1日予定
工学部
(入学定員)
大学院工学研究科
(入学定員 M:前期課程 D:後期課程)
化学生命工学科
(99)
有機・高分子化学専攻
(M:34 D:8)
応用物質化学専攻
(M:34 D:8)
生命分子工学専攻
(M:28 D:6)
物理工学科
(83)
応用物理学専攻
(M:39 D:9)
物質科学専攻
(M:39 D:9)
マテリアル工学科
(110)
材料デザイン工学専攻
(M:34 D:8)
物質プロセス工学専攻
(M:35 D:9)
化学システム工学専攻
(M:34 D:8)
電気電子情報工学科
(118)
電気工学専攻
(M:34 D:9)
電子工学専攻
(M:47 D:13)
情報・通信工学専攻
(M:33 D:8)
機械・航空宇宙工学科
(150)
機械システム工学専攻
(M:66 D:14)
マイクロ・ナノ機械理工学専攻
(M:36 D:8)
航空宇宙工学専攻
(M:38 D:8)
エネルギー理工学科
(40)
エネルギー理工学専攻
(M:18 D:5)
総合エネルギー工学専攻
(M:18 D:4)
環境土木・建築学科
(80)
土木工学専攻
(M:36 D:9)
( 環境学研究科 )

学科紹介

化学生命工学科
物理工学科
マテリアル工学科
電気電子情報工学科
機械・航空宇宙工学科
エネルギー理工学科
環境土木・建築学科

CAMPUS GALLERY

 

ナショナル・イノベーション・コンプレックス施設(NIC)

「平成24年度地域資源等を活用した産学官連携による国際科学イノベーション拠点整備事業」に採択され、その中心拠点となるのがこのNIC。すでに多数の先端企業の研究開発拠点や、愛知県・豊田市など連携機関のオフィスなどが開設されています。大学と企業・地域を結ぶネットワークを構築するとともに、海外の大学・イノベーション拠点との連携を図り、産学官連携研究のグローバル化を推進しています。1Fには新しく「SEATTLE ESPRESS CAFÉ」もオープンしました。
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工学研究科中央棟(ES総合館)

全館LED照明や自然換気システムをはじめとした、環境負荷低減のための多くの取り組みが実現されている、工学研究科の中核施設のひとつ。建築系・材料系の研究室、講義室やホール、工学部中央図書室などがあります。


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レストラン シェ ジロー(ES総合館1F)

知る人ぞ知る、本格的フレンチレストラン。光あふれる店内で、季節の素材を使った本格的なフレンチを気軽に楽しめます。学生はもちろん学外者の利用もOKです。
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ダイニングフォレスト/ブックフォレスト/カフェフロンテ

東エリアにあり、食堂・ブックショップ・カフェからなる、生協の複合施設。工学・理学・農学系の学生で賑わっています。


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赤﨑記念研究館

光の3原色のうち最も難しいとされた青色のLEDを開発したことで世界的に知られる赤﨑勇特別教授の研究業績を公開した施設。
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北部厚生会館(生協)

学生食堂では定食・麺類からサラダバーまであり、購買部では食品はもちろんPCから名大グッズまで多くの商品を取り扱っています。留学ツアーや自動車学校の申込みも割引特典あります。
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減災連携研究センター(減災館)

南海トラフ巨大地震の危険性が指摘される東海地方で、地域の防災・減災機能を強化するための施設です。防災・減災に取り組む人づくりや産官学民の連携を進めるため、研究者はもちろん、市民、行政、企業が集う拠点とし、2014年度から本格稼働しました。
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銀行ATM

三菱東京UFJ 銀行のATMコーナーを開設。生協やコンビニ内にも設置されています。


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郵便局

正式名称は「名古屋大学内郵便局」。ATMもあれば貯金や保険の窓口もちゃんとあります。
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豊田講堂

1960年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)により寄贈された講堂。1600人を収容でき、名古屋大学のシンボルとして、入学式など多くのイベントに活用されています。
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附属図書館

附属図書館は、中央図書館および各学部・研究所等に置かれた部局図書館から成っています。蔵書数は全学で310万冊。館内は、グループでの共同学習、プレゼンの練習などができるラーニング・コモンズ、海外衛星放送が視聴できる「世界の窓」などの施設も充実しています。
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スターバックスカフェ(附属図書館1F)

図書館の開館日に合わせ、平日は夜9時まで開いてるし、土日も営業(不定休)。いつも学生や教職員で賑わっています。
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IB電子情報館

地下鉄名城線「名古屋大学」駅3番出入口から直結しています。講義室やホールのほか、電子情報システム専攻、量子工学専攻、計算理工学専攻の研究・実験室などが並び、カフェやコンビニもあります。


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IBカフェ

IB館南館1Fにあるカフェ。クレープが人気で、毎月一週間「メルマガ特典」でクレープがお値打ちプライスになるという小ネタもあり。
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ファミリーマート

IB館B1を含め、学内に3店舗あり。365日24時間営業の店もありますよ。。
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