松下 裕秀
野呂 篤史

化学・生物工学専攻

松下研究室

異なる屈折率成分からなる周期的ナノ構造体はフォトニック結晶と呼ばれ、一次元的な周期構造を有するものでは特定波長の光（電磁波）を反射します。このような材料は基本的に無機成分から構成されており、光学多層膜として多方面において利用されています。一方、異種高分子成分がつながれたブロック共重合体は自己組織的に十数～数十ナノメートルの異種ドメインが相分離した規則的周期構造、すなわちナノ相分離構造（ミクロ相分離構造とも呼ぶ）を形成することが知られており、取り扱いの容易な有機フォトニック結晶になるとして期待されています。本展示ではブロック共重合体のナノ相分離構造とフォトニック結晶応用について紹介します。