シーズNo.　５５　

平成１６年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

研究開発テーマ （シーズ）

高機能性バイオマテリアルの開発

技術分野（該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎。		研究段階（該当に○）
〔◎〕材料（No 04 ）、 〔　〕ﾊﾞｲｵﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（No　　）、 〔　〕情報通信（No　　） 〔　〕機械（No　　）、 〔○〕医療・福祉 （No 28　）、 〔　〕ｴﾈﾙｷﾞｰ　（No　　） 〔　〕環境（No　　）、 〔　〕その他　　 （No　　）		基礎　 　 応用
			ａ	ｂ	ｃ	ｄ
				○
キーワード(５つ以内)	バイオマテリアル，ナノスキン

提案者職名・氏名		所属機関名（機関名・学部・研究室名）
高井　治		名古屋大学 エコトピア科学研究機構 融合プロジェクト研究部門 ヒューマン系融合研究プロジェクト
電　話	052-789-3259	e-mail	takai@plasma.numse.nagoya-u.ac.jp
ＦＡＸ	052-789-3260	ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ	http://www.esi.nagoya-u.ac.jp

［研究成果があり、公開可能な技術シーズ］

研究開発の目的 （研究の目的、最終的な事業化分野）		超高齢化社会を迎えるにあたり，健康で安全な生活を，いつの年齢においても送れるようにすることは重要である．医療技術の高度化，健康診断技術の精密化，ナノテクノロジーの進展にともない，新たな人工臓器開発，再生医療技術，医療診断技術，ヘルスケアーデバイス等々の開発が求められている．このための高機能性バイオマテリアル開発を目的とする．
研究開発の内容（概要） (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)		血液凝固を考慮したバイオミメティック・ナノスキンの創製 骨組織マトリックスの新規作製法の開発とナノ表面加工の応用 有機単分子膜リソグラフィーを利用した細胞，タンパク質，ＤＮＡ等の選択的配置技術の開発とバイオチップ・ヘルスケアーチップへの応用 微生物によるマテリアルリサイクルおよび生分解性プラスチックスの開発
新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)		現在，我々が研究しているアモルファスカーボン系薄膜は，高硬度・高耐摩耗性材料として優れている．この系の薄膜のうち，アモルファス窒化炭素薄膜は，生体材料と類似の元素から構成されていることから，機械的特性に優れた生体調和材料として高い可能性を有している．このため，本アモルファス窒化炭素薄膜は，抗血液凝固特性を有するバイオミメティック・ナノスキンとして有望な材料である．
地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)		現在，機械的および化学的特性に優れた抗血液凝固特性を有するスキン材料の開発例はなく，本研究で創製をめざす材料の医療関連産業への波及効果は大変大きい．また，高度医療社会，高齢化社会をむかえ，市場性も大きい． バイオマテリアル関連産業は，２１世紀において，重要な産業に成長することが期待されており，地域経済への波及効果は極めて大きい．
実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)		バイオミメティック・ナノスキンとなるアモルファス窒化炭素薄膜に関しては，実用化が進んでいる．今後，医学的評価を得て，医療材料としての実用化をめざしたい．また，他の研究開発事項についても，基礎的な研究は進んでおり，民間企業との共同研究により，実用化が図れる状況にある．
関　　連 産業財産権	発明（考案）等の名称		発明者	出願人	外国出願
	「硬質薄膜の製造方法および硬質膜」特許登録第3026425号(2000年）		高井　治	高井　治	〔　〕有 　〔○〕無