シーズNo.143
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
溶融スラグのコンクリート用細骨材資源化技術 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎。 |
研究段階(該当に○) |
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〔 〕材料(No )、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕医療・福祉 (No )、 〔 〕エネルギー (No ) 〔○〕環境(No 36 )、 〔 〕その他 (No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
溶融スラグ、細骨材、アルカリ-骨材反応、アルミニウム、石灰乳処理 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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教授・鈴木憲司 |
名古屋大学 エコトピア科学研究機構 環境システム・リサイクル科学研究部門 |
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電 話 |
052-789-5537 |
e-mail |
k.suzuki@rescwe.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-5537 |
ホームページ |
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[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
今日、溶融スラグの資源化が強く求められている。溶融スラグをコンクリート用細骨材に利用する場合、スラグに含まれるアルミニウムとセメントが反応(アルカリ-骨材反応)し、水素ガスを発生する。その為、コンクリートが膨張し、強度が著しく低下するという問題点がある。本技術は、溶融スラグを細骨材として安心して使用できる技術を提供する。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
溶融スラグに含まれるアルミニウムは、ごみの種類やスラグの製造法等により、含有量が安定しないため安易に細骨材として使用することは困難であり、危険である。アルミニウムを処理するためには、簡単かつ安価な処理法が求められる。本技術は、溶融スラグを石灰乳あるいはセメント懸濁液に浸漬するだけでアルミニウムを処理するという非常に簡便かつ安価なものである。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
本技術は、溶融スラグを石灰乳あるいはセメント懸濁液に浸漬するだけでアルミニウムを処理するというアルカリ-骨材反応を利用した処理法であり、非常に簡単かつ安価な処理法である点に最大の技術的価値を有する。さらに、処理の工程で水素ガスが発生するため、水素ガス回収装置を備え付ければ新規エネルギー創製技術としても価値のあるものである。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
本技術は、廃棄物である溶融スラグのコンクリート用細骨材としての資源化を可能とするものであり、主に土木・建築関連企業への貢献が大きいものと考える。さらに、枯渇している最終処分場対策にも繋がり、環境保全を強いられる自治体への貢献も大きい。また、本技術は溶融スラグ以外の廃棄物の資源化にも有効であり、鉄鋼メーカーや発電メーカーでも役立つものと考えられる。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
研究室レベルの研究は終了しており、今後、プラント規模での実験を実施する段階である。 共同研究相手は、自治体、衛生組合、コンクリートメーカー、プラントメーカー等が適当である。実用化までの期間は、2〜3年間を想定している。 |
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関 連 産業財産権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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溶融スラグの処理方法、その装置及び無機構造材料 |
鈴木憲司、服部真由美 |
産業技術総合研究所 |
〔 〕有 〔○〕無 |
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