シーズNo.１３９　

平成１６年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

研究開発テーマ （シーズ）

低消費電力で作動する周波数測定装置，及び，高精度水晶温度計

技術分野（該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎。	研究段階（該当に○）
〔　〕材料（No　　）、 〔　〕ﾊﾞｲｵﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（No　　）、 〔　〕情報通信（No　　） 〔　〕機械（No　　）、 〔　〕医療・福祉 （No　　）、 〔○〕ｴﾈﾙｷﾞｰ　（No 34） 〔◎〕環境（No36,38,31）、 〔　〕その他　　 （No　　）	基礎　 　 応用
		ａ	ｂ	ｃ	ｄ
					○
キーワード(５つ以内)

提案者職名・氏名		所属機関名（機関名・学部・研究室名）
助教授･山内常生		名古屋大学大学院環境学研究科 地震火山防災研究センター
電　話	052-789-3045	e-mail	yamauchi@seis.nagoya-u.ac.jp
ＦＡＸ	052-789-3047	ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ	http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/

［研究成果があり、公開可能な技術シーズ］

研究開発の目的 （研究の目的、最終的な事業化分野）		物理量の変化を周波数に変換し，その発振周波数による分周信号を利用し，物理量の変化を測定する．センサからは，マスターの記録装置に間欠的に分周信号を伝送するだけでよい．マスターの記録装置では，自分のローカル時計やＧＰＳ時計と照合して複数のセンサの周波数を測定する．センサ部の消費電力が極端に少ない新しい発想に基づく周波数測定方法であり，現象の多点のモニターに適する．特に野外における自然災害防止のための土石流や地滑り等の監視に役立つ．
研究開発の内容（概要） (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)		物量の変化を周波数変化に変換し，その周波数を分周して分周信号と共に分周回数を送信する回路と，送信された分周回数を受信し，その分周回数を受信した時間を正確に求め，センサの周波数変化を算出する．
新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)		野外においてＧＰＳ時計を基準にして周波数変化の測定を行う．物理量の変化を周波数変化に変換し，長期間の観測を行う場合，従前の方法に比較すると１％程度の電力の消費で観測が継続できる．電力事情が悪い場所での自然災害の事前予測のための多点のモニター観測に適する．
地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)		各種の物理量の変化に利用でき，野外観測に利用した場合，消費電力を大幅に削減できるため，多点のモニターに適する．消費電力を削減できることから，二酸化炭素排出量の削減にも貢献する．野外に限定されず，広い敷地に点在する各種プラントの作動状況のモニターにも効果がある．間欠的な測定にもかかわらず，物理現象の平均的な変化の状況が把握できる特徴がある．
実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)		既存の技術を応用するだけであり，特別な技術は必要とせず，半年もあれば実用化が可能である．鉄道や高速道路のトンネルや路肩等，崩壊の危険地域のモニターに適するため，自然災害を被りやすい場所の監視を必要とする企業に適する．
関　　連 産業財産権	発明（考案）等の名称		発明者	出願人	外国出願
	日本国特許３３５５３７０ 周波数変化測定装置		山内常生	名古屋大学長	〔○〕有 　〔　〕無