シーズNo.１１６　

平成１６年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

研究開発テーマ （シーズ）

無反動型変位拡大位置決め装置

技術分野（該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎。		研究段階（該当に○）
〔　〕材料（No　　）、 〔　〕ﾊﾞｲｵﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（No　　）、 〔　〕情報通信（No　　） 〔○〕機械（No２４）、 〔　〕医療・福祉 （No　　）、 〔　〕ｴﾈﾙｷﾞｰ　（No　　） 〔　〕環境（No　　）、 〔　〕その他　　 （No　　）		基礎　 　 応用
			ａ	ｂ	ｃ	ｄ
						○
キーワード(５つ以内)	微小位置決め、高速・高精度、圧電アクチュエータ、磁気ヘッド位置決め

提案者職名・氏名		所属機関名（機関名・学部・研究室名）
教授・大日方五郎		名古屋大学 エコトピア科学研究機構 先端技術共同研究センター
電　話	052-789-5030	e-mail	obinata@mech.nagoya-u.ac.jp
ＦＡＸ	052-789-5589	ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ	http://www.dynamics.mech.nagoya-u.ac.jp/

［研究成果があり、公開可能な技術シーズ］

研究開発の目的 （研究の目的、最終的な事業化分野）		磁気記録装置のヘッドやメディアの試験をするスピンスタンド用の磁気ヘッド位置決め用の変位拡大機構を開発する。その位置決め分解能は5ナノメートル、位置決め速度は制御バンド幅として10kHz以上を達成することが目的である。このような性能であれば活用できる他の分野が存在するかもしれない。
研究開発の内容（概要） (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)		ヘッドを高速で駆動するとその慣性力が過大となり、ヘッド駆動部を指示している部位に大きな反力が発生し、それが装置全体を振動させてしまうという問題が生じている。本発明では、ヘッド駆動の変位拡大部を対称形とすることにより、ヘッド駆動の慣性力を、機構内でチャンセルさせる構造を提案した。こうれによって3ｋHz以上という現在実用化されていない高速駆動を行なっても、駆動部支持部に大きな反力が発生しないことを確認した。現在の設計で、10ｋHzまでのバンド幅達成の可能性を確認している。
新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)		無反動型の変位拡大機構を提案し、その新規性に基づき特許出願した。
地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)		磁気記録検査装置の製造販売を行なっている企業の次世代型スピンスタンドに直接適用でき、従来の性能を大きく超えるために強い競争力を有すると考えられる。また、これ装置の性能を活かせる機器があれば、開発に大きな力となると考えられる。
実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)		実験による検証もすんでおり、すぐにでも開発にかかれる状態である。
関　　連 産業財産権	発明（考案）等の名称		発明者	出願人	外国出願
	無反動型変位拡大位置決め装置		大日方五郎、他3名	(独)科学技術振興機構	〔　〕有 　〔○〕無