超はっ水の拓く世界

 
エコトピア科学研究機構
工学研究科マテリアル理工学専攻
 
高井 治
     


 蓮や里芋の葉は、水滴をコロコロはじきます。このような状態を『超はっ水』といいます。本講演では、この『超はっ水』の拓く世界についてお話しします。プラズマCVDという方法を用いると、室温付近の温度で、プラスチック、ガラス、半導体、金属、紙など多様な基板へ、透明な超はっ水膜が形成できます。応用分野は広く、将来、ワイパーのいらない車が実現するかも知れません。