シーズNo.40
平成15年度名古屋大学工学研究科「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
自己組織化単分子膜を用いた高潤滑表面の形成と応用 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
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〔○〕材料(No04)、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔 〕 エネルギー(No ) 〔 〕環境(No )、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
潤滑,高潤滑,表面処理,単分子膜,自己組織化 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(学部・研究室名) |
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教授・高井 治 |
理工科学総合研究センター・総合基礎材料科学 |
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電 話 |
052-789-3259 |
E– mail |
takai@plasma.numse.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-3260 |
ホームページ |
http://plasma.numse.nagoya-u.ac.jp |
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
気相成長法(CVD)を用いた,自己組織化法により,有機系の高潤滑性に優れた単分子膜を形成し,この膜を工業分野に応用することを目的とする。厚さが,1−2nmの単分子膜であるため,コーティングしても,基板および基材の形状変化がほとんどない。このため,形状変化が伴わない潤滑膜のコーティングが行え,自動車部品,電子部品,マイクロ・ナノマシンなどの摺動部品関連で事業化が行える。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
基板(基材)を,真空紫外光を用いた光洗浄を行い,清浄化をはかる。この後,基板と原料を密閉容器に入れ,電気炉中で約150℃に保持する。一定時間後,自己組織化単分子膜が基板上に形成する。この形成法,形成薄膜の種類等を研究開発する。ナノインデンテーション装置により,薄膜の硬度,耐摩耗性,弾性率など,機械的特性を評価する。また,ボールオンディスク試験により,摩擦係数,摩耗特性を評価する。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
簡便な装置により,高潤滑性の単分子膜がコーティングでき,新規性・独創性は高い。安価な方法で,膜形成が行える。使用材料は,有機シリコン化合物等を用いており,取り扱いでの安全性が高い。100℃付近の低温で,コーティングができることも大きな特長である。厚さが1nmレベルと,極めて薄いことは,形状変化を嫌う用途で優位性が高い。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
自動車産業,電子産業,素材産業,光学産業,バイオ産業など応用分野は広く,高い成果が期待できる。地場産業へも応用可能である。現在,一部実用化が進んでおり,今後,応用分野が広がり,また使用実績が進めば,産業界へのインパクトは大きい。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
自動車関連企業,セラミックス企業,光学企業等と,実用化に向け,共同研究が行える。生産性を問わない場合は,現在でも,実用化は可能である。さらに,要求事項に応じ,開発期間を要する場合がある。 |
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関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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高潤滑表面部材の製造方法及び高潤滑表面部材 |
高井 治,杉村博之 |
名古屋大学 |
〔○〕有 〔 〕無 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています
ので非公開情報の箇所は「非公開」と御記入下さい。