シーズNo.88

平成１５年度名古屋大学工学研究科「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

研究開発テーマ （シーズ）

磁気・水分子プロトニクスによる血行改善法と健康長寿医療

技術分野（該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎		研究段階（該当に○）
〔　〕材料（No　　）、 〔　〕ﾊﾞｲｵﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（No　　）、 〔　〕情報通信（No　　） 〔　〕機械（No　　）、 〔◎〕 医療・福祉（No　　）、 〔　〕 ｴﾈﾙｷﾞｰ（No　　） 〔○〕環境（No　　）、 〔　〕 その他（No　　）		基礎　 　　　 応用
			ａ	ｂ	ｃ	ｄ
					○
キーワード(５つ以内)	ミリガウス磁気、水分子、プロトン、血行改善、若返り

提案者職名・氏名		所属機関名（学部・研究室名）
教授・毛利 佳年雄		工学研究科・電気工学専攻・知能システム講座
電　話	052-789-3307	Ｅ– mail	mohri@nuee.nagoya-u.ac.jp
FAX	052-789-3139	ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ	http://www.nuee.nagoya-u.ac.jp/labs/mohrilab/

研究開発の目的 （研究の目的、最終的な事業化分野）		周波数１〜４０㎐、振幅数ミリガウスの微小交流磁界を短時間身体に印加すると、細胞内外のプロトンが活性化（プロトントランスポートが長距離化）し、細胞のエネルギー物質アデノシン三リン酸（ATP）の生産能が向上して、血管の拡張および血行促進効果が現れる。この磁気プロトニクスを利用した健康長寿医療を確立する。
研究開発の内容（概要） (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)		周波数１〜４０㎐、振幅数ミリガウスの微小交流磁界を短時間身体に印加すると、細胞内外のプロトンが活性化（プロトントランスポートが長距離化）し、細胞のエネルギー物質アデノシン三リン酸（ATP）の生産能が向上して、血管の拡張および血行促進効果が現れる。この磁気プロトニクスを利用した健康長寿医療を確立する。
新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)		提案者は周波数１〜４０㎐、振幅数ミリガウスの微小交流磁界を短時間印加した超純水の電気抵抗率が数時間にわたって滑らかに減少していく新現象を世界で初めて発見した。その発生理論として「地磁気下サイクロトロン共振による水分子クラスターの同寸法集合自己組織化とプロトントランスポートの長距離化」を確立し、米国電気電子学会論文誌に ２００２年、２００３年掲載され、世界的な注目を浴びている。本開発研究は、この磁気・水分子プロトニクスの医療応用であり、細胞ATP生成効果の理論を原理としている。
地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)		本開発テーマは、経済産業省・中部経済産業局・中部科学技術交流センターの平成１５年度広域研究会（新規産業創生研究会）に採択され、現在実施中である。中部地域は自動車、重工業が盛んである反面、これからの産業であるバイオ・医療産業が遅れている。この意味でも本開発研究の波及効果は大きい。
実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)		本開発研究の強みは、基礎理論が確立していることである。さらに、医学研究者（京都大学医学研究科福島雅典教授）との緊密な共同研究により、医療応用の信頼度の高い臨床データ（血行促進、細胞増殖、免疫増強）を蓄積しており、覚醒効果利用の実用化試験も企業と共同で実施中である。
関　　連 工業所有権	発明（考案）等の名称		発明者	出願人	外国出願
	ミリガウス交流磁界による免疫力増強組織増殖の方法及び装置		毛利　佳年雄 福島　雅典 他2名	科学技術振興事業団	〔○〕有 　〔　〕無

　注意事項：　�@ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

　　　　　　　�A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています

　　　　　　 　　ので非公開情報の箇所は「非公開」と御記入下さい。