シリアルNo.
平成15年度名古屋大学工学研究科「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
高強度高減衰能 Fe-Cr-Mn-Co 合金のIT精密機器、工作機械、車両への応用 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
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〔○〕材料(No03)、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔 〕 エネルギー(No ) 〔 〕環境(No )、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
振動減衰能、防振、高強度、微細組織制御、高精度化 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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教授・宮原 一哉 |
工学研究科・材料プロセス工学専攻・熱加工プロセス工学講座 |
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電 話 |
052-789-5309 |
E– mail |
miyahara@numse.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-5309 |
ホームページ |
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[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
IT精密機器、工作機械、輸送車両の運動部・回転動作部等の振動を抑制することにより、機器の性能を高め、また、騒音を防止する高強度高減衰能Fe-Cr-Mn-Co合金を開発した。この合金は、振動減衰能は高減衰材料と認められているTiNi, Al-Zn合金と同等であるが、強度は非常に大きく1400 Mpa以上の引張強度を有している。この合金を歯車、軸受け、磁気ヘッドアーム、シャンク、動力伝達棒、車輪に応用する事業化を目指している。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
本研究者が開発した高強度高減衰能Fe-Cr-Mn-Co合金をIT精密機器のハードデイスク回転軸・回転盤、磁気ヘッドアーム、歯車、工作機械のシャンク、また車両の歯車、動力伝達棒等に適用するに当たっての問題点を明らかにし、それらへの適用が最適となるようにFe-Cr-Mn-Co合金の強度(耐磨耗性、硬さ、疲労強度等)を改良する研究を行う。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
従来、大振幅低周波数振動の抑制にはメカニカルダンパーを用いているが、本研究では高強度高減衰能合金のマテリアルダンピング特性を利用して、その目的を達成しようとするものである。そこに本研究の新規性があり、振動抑制の機構として非常にシンプルである点に本研究の優位性がある。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
自動車、鉄道車両等の歯車、車軸・車輪、動力伝達棒等に高強度高減衰能合金を適用することにより振動抑制、騒音防止が可能になると考えられ車両の付加価値が高められる。IT精密機器のハードデイスク回転軸・回転盤、磁気ヘッドアームの振動抑制によりメモリー密度を高めることが出来る。工作機械のシャンクへの適用により工作精度が高められる。このように広範囲の機器の性能を高め、これら機器の需要を高めるインパクトがある。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
Fe-Cr-Mn-Co合金の基本的特性としての高強度高減衰能特性は確立しているが、耐磨耗性、硬さ等の改善には表面処理法を開発する必要がある。しかし、それは短期間で可能と考えられる。共同研究の相手となる企業・業界はIT精密機器、工作機械、車両メーカー等広範囲である。 |
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関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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高強度高減衰能Fe-Cr-Mn-Co合金とその製造方法(特許出願済) |
宮原一哉、井形直弘 |
日本学術振興会及び東京理科大学 |
〔 〕有 〔○〕無 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています
ので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。