国際交流

留学体験記

江頭 健人

留学先大学名(国):ミュンヘン工科大学
所属:航空宇宙工学専攻 修士2年

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 2016年10月から2017年8月までの11か月間、全学の交換留学プログラムでドイツのミュンヘン工科大学大学院へ留学しました。グローバル化が進む航空機産業への就職を希望していたため、幅広い航空工学の知識や異文化間において円滑にプロジェクトが遂行できるためのコミュニケーションについて学ぶべく留学に臨みました。
 2学期間の留学で、最初の秋学期では大学院生向けの航空宇宙工学の講義(ドイツをはじめ欧米の修士課程では研究よりも授業が主体です。)を中心に受講し、残りの春学期では講義と並行して、航空宇宙工学専攻の研究室で研究活動を行いました。授業は名大に比べて非常に難しく、最初は全くついていくことができませんでした。セミナー形式で行われる「Structural Dynamics Computer Lab」の授業では内容が難しいうえに、英語でのディスカッションにもついていけず、毎週の課題も満足にできなかったため、途中で投げ出そうと考えたこともありましたが、非常に有用な授業だったため、毎週オフィスアワーの時間に通いつめてTAに質問し、学生とのディスカッションを重ね、課題に挑戦していきました。その甲斐あって、最後の口頭試問では、「君はよく頑張ったね」とお褒めの言葉をいただき、良い成績を取ることができました。その他、授業の一環でミュンヘン空港やエアバス社の施設の見学をする機会もあり、日本ではできない体験を多くさせていただきました。春学期での研究活動も、自分の興味がある分野の研究室に快く受け入れていただき、名大とは異なる環境で研究を行うことで、様々な知見を得ることができました。
 課外活動にも積極的に参加しました。ドイツ人だけではなく、世界中からの留学生が集まる環境で、大学や寮、学生協会の主催イベントが多数あり、地元の名産のビールを飲みながらお互いの国について語らい、日帰りで近郊の街や山などへ行くツアーなどにも参加しました。またドイツでは日本人が少なく、日本の存在感が小さいため、日本について理解してもらいたいと感じ、日本を紹介するイベントを開催しました。その筆頭は、大学が隔週で各国の学生に機会を与えて、その国を紹介してもらう「Landerabend」というイベントです。私はミュンヘンの日本人留学生20名を集めてチームを作り、プロジェクトマネージャーとして指揮にあたりました。当日は200人以上の来場者を集め、和食を提供し、伝統文化からポップカルチャーまで日本の様々な文化を紹介し、大変満足していただきました。他にもお花見や寮での日本食パーティ、学内の国際イベントでの日本コーナーの展示などにも取り組みました。これらの活動やドイツで生活するなかで、私のアイデンティティの1つである「日本」について、深く考えることができました。日本で生まれ育った私の価値観は、日本という枠組みから影響されたものが非常に多く、様々な価値観が混在する国際社会のなかで、それらを1つ1つ見つめ直して、自分なりの考えをもつことが必要であると感じました。
 このように、留学の11か月間は、学術的な面だけでなく、様々なことを学べる有意義な期間でした。名古屋大学国際教育交流センターの先生方、相談に乗っていただいた先輩方、奨学金を支援していただいた「トビタテ!留学JAPAN」の事務局やトビタテ生の方々には、心より感謝申し上げます。

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Facility of University

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Japanese Cuisine Party