開催趣旨
名古屋大学工学部・工学研究科では、関連研究科等と連携して、「テクノ・フェア名大2015を開催し、大学にあるシーズ(種)、研究成果の展示や 研究室の 見学及び講演会を開催します。われわれはこのイベントを通して、産業界や地域社会との密接な交流を図り、名古屋大学の総合大学としての強みを生か した多くの知的資源等を活用し、より一層の「産学官連携」、地域産業界の更なる活性化、及び地域社会への情報発信を推進します。
開催日時 平成27年9月4日(金)10:00~17:00 終了致しました
会場 名古屋大学豊田講堂及びシンポジオンホール(名古屋市千種区不老町)
プログラム
[主催者代表挨拶] 10:10-10:15
[基調講演] 10:20-11:20
「名古屋大学の産学官連携:革新知から社会的価値の創出に向けて」
財満鎭明(名古屋大学副総長/学術研究・産学官連携推進本部長)
現在、産学連携によるイノベーションの創出に大きな期待が寄せられています。特に、得られた成果を迅速に社会実装に結び付けるためにはオープンイノベーションは不可欠であり、大学がその拠点となることが期待されています。名古屋大学では、昨年1月、新たに学術研究・産学官連携推進本部を立ち上げ、産学協同研究講座制度を導入するなど、産学官連携を支援、推進する体制を強化しました。また、ナショナル・コンポジット・センター(NCC)やCOIプログラムなどによりオープンイノベーションを実践すると共に、アンダーワンルーフの産学官共創の場としてナショナルイノベーションコンプレックス(NIC)も完成しました。
本講演では、本学が現在取り組んでいるこれらの産学連携活動について紹介します。
「産学官の更なる発展に向けて」
竹中 謙正(経済産業省産業技術環境局大学連携室室長補佐)
国内外を問わず、近年、多くの企業において、自社内ですべて開発する「自前主義」から、外部の技術やノウハウ、アイディアを取り込む「オープンイノベーション」への変革が起きており、産学官連携に対する期待は益々大きくなっています。大学等技術移転促進法(TLO法)施行後、15年が経過した日本の大学における特許出願・活用実績や共同・受託研究の現状を紹介しながら、今後の産学官連携の更なる発展の方策について議論します。