大学院工学研究科は、9月2日(金)、豊田講堂及びシンポジオンホールにおいて、大学院環境学研究科、大学院情報科学研究科、大学院医学系研究科及びエコトピア科学研究所の共催のもと、『テクノ・フェア名大2011「名大もの作り最前線-創造から技術へ-」』を開催しました。
同行事は、講演会、大学にある技術シーズ(種)及び研究成果のブース展示、研究室公開等を通じて、産学官連携や地域産業の更なる活性化を促し、さらに大学の最新の研究成果を産業界や地域社会に広く情報発信することを目的として毎年開催しているものです。12回目となる今回は、政府・自治体関係者、中部地区の経済界及び企業の研究開発担当者等約1,100名の来場がありました。
午前中の講演会では、主催者を代表して鈴置工学研究科長からあいさつがあった後、齋藤永宏グリーンモビリティ連携研究センター教授から「悪魔の表面から天使の表面へ:表面技術」、天野 浩工学研究科教授から「世界を照らすLED」と題した基調講演が行われ、聴講者は熱心に聞き入りました。
続けて、2ヶ所の会場に分かれ、ブース展示のうち23の研究シーズ・研究成果について、出展担当教員が出展内容や研究を紹介するミニ講演が実施され、聴講者は延べ約1,050名となりました。今年度は、国民との科学・技術対話の推進が求められる「最先端・次世代研究開発支援プログラム」、また3月に整備されたグリーンビークル材料研究開発拠点について、それぞれ5名の講師が特別枠として連続で講演を行いました。各ミニ講演には、聴講者が多数詰めかけ、活発な質疑応答や、熱心にメモをとる姿などが見受けられました。
ブース展示会場では、企業の研究開発担当者等が多数詰めかけ、各ブースの担当者による研究成果の説明や実用化に向けての相談等について活発な意見交換が行われるなど、企業側が同フェアに対して高い関心と大きな期待を寄せていることが窺えました。
午後から並行して行われた研究室見学には、延べ120名の参加があり、教員や大学院生の説明に聞き入っていました。
また、「技術相談・共同研究等受付コーナー」では、産学官連携推進本部所属の産学官連携コーディネーターが、企業からの技術相談に途切れることなく対応し、個別相談ルームが空室となることはありませんでした。