シーズNo. 88 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

知識操作モデルに基づいた発想支援協調学習空間の構築

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔 〕材料(No  )、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 ○〕情報通信(No.15 )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

協調学習、ウェブ環境、教育支援システム、知識操作、発想支援

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

  教授・渡邉豊英

名古屋大学大学院情報科学研究科 社会システム情報学専攻

知識社会システム論講座

 電 話

 052-789-4409

 mail

 watanabe@is.nagoya-u.ac.jp

 FAX

 052-789-3808

 ホームページ

 http://www.watanabe.nuie.nagoya-u.ac.jp

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

実世界と仮想世界のそれぞれの特徴を調和させ、人の学習活動を効果的、発展的に支援できる統合的な学習環境を実現する。そのための視点は(1)実世界のface-to-face対話を仮想世界で実現、(2)個人学習、個人教授(個人授業)、集団教授(授業、講義)、集団学習(グループ学習)という実世界の学習形態をシームレスに利用できる学習環境の構築である。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

教育支援に対する基本概念、ウェブ空間に構築されるべき実世界と仮想世界の融合、整合による教育支援環境などに対する考え方は、今日まで当研究室が研究してきたITS (Intelligent Tutoring System), CSCL(Computer Supported Collaborative Learning)での立場と同じである。各学習者自らが自発的に学習でき、様々な教育支援を統合的に実現した実世界と仮想世界相互の特性を有した学習空間を構築する。このような問題意識に基づいて、(1)face-to-face対話環境、(2)知識の醸成を目指した統合教育支援を切り口として実施する。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

2つの新しい切り口から仮想世界と実世界相互の特性を調和的に融合させた学習環境を構築する。(1)face-to-face対話はコンピュータ・グラフィックス、仮想現実や拡張現実などで提案された臨場感、擬似体験空間などの環境構築ではなく、対人関係、対人性を意識した対話環境を構築するという目的に従っている。真の対話及びそれに対する協調動作は相手の存在、相手の理解を介して実現され、それは単に臨場感という仮想世界を扱うだけでは達成できない。対話の意向を反映できる空間を実現することが重要である。また、(2)の統合的教育支援では4種の形態に分類できる教育活動をシームレスな構造で構築し、知識の獲得、精錬、創成、表出という醸成過程を確立する。今日までの研究開発ではこのような知識の醸成パラダイムの下で教育支援システムを捉えたことはなかった。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

研究は教育インフラ、またはプラットホームの開発という色彩が強いが、教材データベース及びそれに関連するコンテンツの開発は必要不可欠で本研究全体の構成要素である。また、本システムの現在の適用構想域はいわゆる小中学校、高校などの教育機関ではあるが、企業における社内研修などにも、このコンテンツの準備の下対応可能な枠組みを有している。企業戦略においても、知識管理、知識経営は重要な活動基盤となっている。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

基本システムは協調学習支援として設計され、大枠は実現済みで、適時実験などで追加機能などの評価を可能としている。より実際の場での実験や、教育教材データベースの充実、コンテンツの拡充が望まれる。また、運営システムとしての機能強化などに、実務システム開発の協力は大いに必要である。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

 

 

 

  〔 〕有

  〔 〕無

 注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

       A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています