シーズNo. 87
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
エージェントベースによる交通シミュレータの開発 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎。 |
研究段階(該当に○) |
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〔 〕材料(No )、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔◎〕情報通信(No 19 ) 〔○〕機械(No 24 )、 〔 〕医療・福祉 (No )、 〔 〕エネルギー (No ) 〔○〕環境(No 41 )、 〔 〕その他 (No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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助教授・北 栄輔 |
名古屋大学大学院情報科学研究科 複雑系科学専攻創発 システム論講座 |
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電 話 |
052-789-3521 |
e-mail |
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FAX |
052-789-3521 |
ホームページ |
http://www.ipl.human.nagoya-u.ac.jp/ |
[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
近年の都市生活における交通渋滞は,経済活動において大きな損失をもたらすだけでなく,生活環境の大幅な悪化をもたらしている.そこで,交通渋滞を予想し,それを緩和するような都市設計を行うためのシミュレータが必要である.そこで,都市内部と都市間の両方における交通を同時にシミュレーションできるシステムを開発し,そのシステムを用いて,高度交通システムについても応用・開発を進める. |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
シミュレータ全体は,当研究室で提案している確率速度モデルと名付けたモデルによるシミュレータ部と,都市マップを作成するためのプリプロセッサ部,シミュレーション結果を可視化するためのポストプロセッサ部からなる.プリプロセッサ部とポストプロセッサ部はJava言語を用いて作成されているので,プラットフォームを選ばないで利用が可能であるシステムを目指す.将来的には,並列計算機での利用を検討している. |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
当研究室で開発した確率速度モデルを用いている.このモデルでは,従来のモデルで困難であった高速道路と都市部での交通のシミュレーションを同時に行えるようになった.シミュレーション結果は,高速道路や都市内部での交通の実測値とよく一致している.将来は,これを改良することで,自動車と人などの混在する交通シミュレーションも可能となる.都市内部と都市間,車両と歩行者を同時にシミュレーションすることは,これまでのモデルでは原理的に実施できないものであり,本システムの大きな特徴である. |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
中部地区には,多数の自動車産業が集積している.また,日本列島の中心部に位置することから,名古屋近辺は交通の要衝となっている.従って,大規模な交通渋滞がしばしば発生しているので,交通渋滞の原因を解明して都市計画を円滑に実施すること,及び,交通渋滞を改善するための高度交通システムの適用方法をシミュレートすることは,地域経済への波及効果は大きいと予想される. |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
第1には自動車関連産業があげられる.シミュレーションによって車両に必要とされる動特性を評価することができる.第2には地方自治体と関連する土木産業をあげることができる.土木工事の実施にあたって,シミュレーションによって交通の傷害になりにくい道路工事計画・迂回路の設定などを決定できる.第3には立地に前もって環境アセスメントを必要とする大規模小売店舗をあげることができる. |
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関 連 産業財産権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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〔 〕有 〔 〕無 |
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