シーズNo. 83
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
広帯域波長可変超短パルス光源の開発、及び応用技術の開発 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
||||||
〔 〕材料(No )、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔○〕情報通信(No13) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔 〕 エネルギー(No ) 〔 〕環境(No )、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
||||||
|
a |
b |
c |
d |
|
||
|
|
|
○ |
||||
キーワード(5つ以内) |
光ファイバ、超短パルス、波長可変光源、光通信、ソリトン |
||||||
提案者職名・氏名 |
所属機関名(学部・研究室名) |
||
教授・後藤 俊夫 |
名古屋大学大学院工学研究科 量子工学専攻 量子集積デバイス工学研究グループ |
||
電 話 |
052-789-3314 |
E– mail |
|
FAX |
052-789-3164 |
ホームページ |
http://goto.nuqe.nagoya-u.ac.jp/index.html |
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
本研究の目的は、広帯域に容易に波長を変化させることのできる、実用的な超短パルス光源を開発し、その応用技術を開発することにある。本光源は、光通信の波長帯をカバーする波長0.8〜2.0mmの波長帯において、連続的に波長を変化させることのできる超短パルス光を生成する初めての光源であり、光通信や光エレクトロニクスへの各種光計測に有用である。 |
||||
研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
光源には波長1.55mmで発振する手のひらサイズの超短パルスファイバレーザーを用い、この光源に光ファイバの非線形効果を用いて、コンパクトで実用的な広帯域波長可変超短パルス光源を構成する。生成されるパルス光の特性は、光ファイバの特性に大きく依存する。ここでは、数値解析と実験を並行して行い、光源の広帯域化や高出力化を図る。又、本光源を用いた新しい超高速・広帯域光計測技術を開発する。 |
||||
新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
本技術では、光ファイバの非線形効果を用いることで、励起光の強度を変化させるだけで、生成される超短パルス光の波長を連続にシフトさせることができる。本技術を活用すると、波長0.8〜2.0mmの広帯域に渡って、100〜200fsの理想的な超短ソリトンパルスを生成することができる。このような技術はこれまでなく、新規性・独創性とも極めて優れている。 |
||||
地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
本技術によって、超短パルス光源を製造しているメーカーが、自社の光源の広帯域波長可変化を図り、製品化を行い、既に販売するに至っている。又、光計測機器メーカーが本光源を用いて、新しい高精度な光計測装置の開発に取り組んでいる。又、現在、大手光通信メーカーが、本技術を活用し、新しい光制御技術の開発を行っている。今後本技術が更に広く活用されることが期待される。 |
||||
実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
光源のメーカーについては、本技術を活用することで、広帯域波長可変光源の開発をすぐに行うことができる。光計測器・光応用メーカーについては、こちらがこれまで行ってきた応用例等を活用し、1〜2年ほど共同研究を行うことで、実用化を図ることができる。今後、励起光源の低下価格化が課題となる。 |
||||
関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
|
波長可変超短パルス光源 |
後藤俊夫、 西澤典彦 |
科学技術振興事業団 |
〔○〕有 〔 〕無 |
||