シーズNo. 77 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

自由視点テレビ −通信・放送,ITSの最前線−

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔 〕材料(No  )、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔○〕情報通信(No.19

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

自由視点テレビ,多視点カメラ,ITS

 

提案者職名・氏名

所属機関名(機関名・学部・研究室名)

教授・谷本正幸

名古屋大学大学院工学研究科 電子情報システム専攻

情報・通信工学分野 画像情報学研究グループ

 電 話

052-789-3627

 mail

tanimoto@nuee.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-3162

 ホームページ

http://www.tanimoto.nuee.nagoya-u.ac.jp/

[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

多数のカメラからの映像をリアルタイムに処理し,自由な視点からの映像を作り出す技術シーズがある.これを応用して,ユーザが自由に視点を変えられる「自由視点テレビ」などの新しい放送・通信分野,セキュリティー分野,観光地におけるバーチャル観光,さらには交差点に設置した多数のカメラを利用することにより,ITS(高度交通システム)における安全運転支援システムなどのさまざま応用が期待される.

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

多数のカメラ映像を同期して取得する技術,カメラのない仮想的な視点からの映像情報を作り出す技術,膨大なデータ量となる3次元映像情報を大幅に圧縮する技術,がキーテクノロジーとなる.我々は「光線空間法」と呼ばれる3次元表現形式を利用することにより,これらの基礎的な技術開発に成功している.

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

映画やゲームなどのCG分野では,ユーザの自由な視点からの映像の生成が実現されており,広く利用されている.しかしながら,実写のシーンに対してこのような機能を実現しているものはない.本技術は,多視点の映像を利用することにより,実写のようなリアルな自由映像をリアルタイムで生成処理できる点に特徴があり,CGでは表現し得ないコンテンツが必要なさまざまな分野で非常に有効性が高いと考えられる.

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

映像情報を記録するカメラが,今後社会の情報インフラとしていたるところに設置されることが予想され,それらの情報の伝送・処理・表示技術,また,コンテンツ制作技術が重要となってくる.この点から,電機メーカーなどの製造業,通信・放送業界,セキュリティー分野,自動車業界,特にITS(高度交通システム)関連の情報通信・情報処理分野,観光業界,エンターテインメント等への幅広い波及効果が期待できる.

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

カメラメーカー,ディスプレイメーカー,放送局,情報通信機器メーカー,通信会社,自動車関連会社等と協力することにより,本技術の実用化が可能であると考えられる.短期的には数年で実用化できる技術シーズもある一方で,10年後の社会で不可欠となる基盤技術を着実に開発していく必要性もあるものと認識している.

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

 

 

 

  〔 〕有

  〔 〕無