シーズNo. 62 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

 

強磁場を用いた生体材水酸アパタイトの配向成型体の作製

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔○ 〕材料(No02)、 〔◎ 〕バイオテクノロジー(No10)、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

配向材、強磁場科学、バイオ、水酸アパタイト、超電導磁石

 

提案者職名・氏名

所属機関名(機関名・学部・研究室名)

教授・浅井滋生、助手・佐々健介

学生・井上幸治、丸川知孝

名古屋大学大学院工学研究科 マテリアル理工学専攻

材料工学分野 材料電磁プロセッシング工学研究グループ

 電 話

052-789-4646

 mail

asai@numse.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-3247

 ホームページ

 

[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

骨代替材料としてアパタイトは生体との融合性に富みその活用が期待されて多くの研究が成されている。人体においては部位により骨形成体のアパタイトの配向面が異なっている。また、骨芽細胞の成長にもアパタイトの配向が影響されるといわれている。よって、必要とする面に配向した配向体を作製する技術の開発を目指す。この技術は、セラミックス産業、医療材料製造産業、粉末性形体産業、鋳物性形体産業と幅広い分野での活用が期待される。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

強磁場中で水酸アパタイトをスリップキャスティングすることによって水酸アパタイトの結晶磁気異方性を顕在化させ、特定な面に配向させた成型体の製造に成功した。特に、スラリー作製時に工夫をこらすことにより、ほぼ100%配向した配向成型体の作製を可能にした。

 

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

強磁場を用い、素材の結晶磁気異方性を顕在化させて磁化力による配向制御を可能にした。また、効率よく配向させるための新技術で作製したスラリーを用いるスリップキャスティング技術を開発し配向度の高い複雑形状の物を容易に作製する技術の確立ができた。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

前述のとおり、幅広い分野での事業化が可能であるが、本技術はさらに構造用セラミックスにも応用できることから、特に東海地域における地場産業である陶器産業界での活用が有望視される。また、本技術の活用のために超電導磁石の需要が増せば、電気材料製造分野、電気機器産業等への波及効果が期待される。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

水酸アパタイトの製造企業、解膠剤製造の化学企業、医薬材料製造企業などとの共同研究により実用化は可能である。実用化までの期間は医薬材料の承認・認可の期間に大きく左右されよう。

 

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

アパタイト被覆基材の製造方法及びアパタイト被覆基材の製造装置

浅井滋生、輿戸正純

佐々健介、井上幸治

科学技術振興事業団

  〔 〕有

  〔○〕無

 注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

       A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています

         ので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。