シーズNo. 54 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

窒化インジウム系エレクトロクロミク薄膜の開発と応用

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔◎〕材料(No04)、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔○〕情報通信(No 14

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

窒化インジウム,エレクトロクロミズム,色変化,調光デバイス,電子ペーパー

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教授・高井 治

名古屋大学 エコトピア科学研究機構

ナノマテリアル科学研究部門

 電 話

052-789-3259

 mail

takai@plasma.numse.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-3260

 ホームページ

http://plasma.numse.nagoya-u.ac.jp

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

窒化インジウムは,III−V族化合物半導体の一種であり,電解質を介し,可逆的に色変化するエレクトロクロミック現象を示すことを見い出した。この色変化は,透明に近い明褐色から黒色に近い暗褐色まで変化する。応答速度も速く,調光素子,電子ペーパー,ディスプレイなどの材料として応用可能である。このデバイス化を含め,応用化を研究する。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

高周波イオンプレーティング法等を用いて,窒化インジウム薄膜を,室温付近の基板温度で大面積に作製できる手法を確立する。原料には,金属インジウムと窒素を用いる。作製膜のエレクトロクロミック特性等を評価し,実用化に向けての評価に耐える性能の薄膜およびエレクトロクロミックデバイスを作製する条件を決定する。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

窒化インジウム薄膜におけるエレクトロクロミック現象を世界に先駆けて発見し,デバイス開発を行った点で,新規性・独創性が大きい。

材料は,窒化インジウムであり,太陽電池,発光デバイス等の半導体デバイスへの応用もある。室温付近で窒化インジウム薄膜形成ができることも大きな特長であり,プラスチック基板の高機能化に大いに役立つ。低温化の点でも優位性が高い。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

自動車産業,電子産業,素材産業,光学産業など応用分野は広く,高い成果が期待できる。地場産業へも応用可能である。高速応答の調光デバイスの作製が低温で行え,産業界へのインパクトは大きい。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

自動車関連企業,光学企業,印刷企業,素材関連企業等と,実用化に向け,共同研究が行える。応用分野は広く,使用目的により,実用化までの期間は変わる。小規模生産は,すぐ可能である。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

 

 

 

  〔 〕有

  〔 〕無