シーズNo. 52 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

炭素系超硬質・耐摩耗性薄膜の開発と応用

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔○〕材料(No04)、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

超硬質,カーボン膜,表面処理,薄膜,耐摩耗性

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教授・高井 治

名古屋大学 エコトピア科学研究機構

ナノマテリアル科学研究部門

 電 話

052-789-3259

 mail

takai@plasma.numse.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-3260

 ホームページ

http://plasma.numse.nagoya-u.ac.jp

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

プラズマプロセスを利用し,炭素系の超硬質薄膜の開発を行う。現在,ダイヤモンドライクカーボン(DLC),窒化炭素など,炭素系の硬質膜および耐摩耗性膜が注目されている。この開発と産業への応用をめざす。自動車産業,工具産業,電子産業,バイオ産業など,各種産業において,事業化が可能である。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

アークイオンプレーティング,プラズマCVD,スパッタリングなどのプラズマを利用したプロセスにより,グラファイト,炭化水素系ガスなどを原料にして,DLC,窒化炭素などの新規な硬質薄膜を作製し,性能を評価する。ナノインデンテーション装置により,薄膜の硬度,耐摩耗性,弾性率など,機械的特性を評価する。また,ボールオンディスク試験により,摩擦係数,摩耗特性を評価する。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

シールド型アークイオンプレーティングにより,世界に先駆け,硬質なアモルファス窒化炭素薄膜,DLC薄膜が開発できた。また,新規のスパッタリング法,プラズマCVD法を開発しており,プロセス開発に新規性・独創性が高い。使用材料は,炭素を主体としており,安全性が高い。100℃付近の低温で,コーティングができることも大きな特長である。 電子放出特性,潤滑性も高く,電子応用分野への応用可能性も大きい。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

自動車産業,電子産業,素材産業,光学産業,バイオ産業など応用分野は広く,高い成果が期待できる。地場産業へも応用可能である。現在,一部実用化が進んでおり,今後,応用分野が広がり,また使用実績が進めば,産業界へのインパクトは大きい。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

自動車関連企業,電子機器企業,切削工具企業,金型関連企業,コーティングサービス企業等と,実用化に向け,共同研究が行える。実用レベルに応じ,実用化は可能である。さらに,要求事項に応じ,1年以上の開発期間を要する場合がある。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

硬質薄膜の製造方法および硬質膜

高井 治,瀧 優介,北川敏久

高井 治

  〔 〕有

  〔○〕無

 注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

       A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています

         ので非公開情報の箇所は「非公開」と御記入下さい。