シーズNo. 48
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
環境調和プロセスによる糖鎖機能材料の開発 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
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〔◎〕材料(No04)、 〔○〕バイオテクノロジー(No09)、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔 〕 エネルギー(No ) 〔 〕環境(No )、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
糖、酵素、医用材料、生分解性、高分子 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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助手・三浦佳子 |
名古屋大学大学院工学研究科 物質制御工学専攻 有機材料設計講座 生物材料設計研究グループ |
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電 話 |
052-789-2538 |
E– mail |
miuray@mol.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-2528 |
ホームページ |
http://www.nubio.nagoya-u.ac.jp/seigyo1/index.html |
[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
天然資源であり、なおかつ、高度な生体機能を有する糖を利用し、環境調和プロセスにより、新しい生体機能材料を創出することを目的にする。この新しい糖鎖材料は環境調和性と機能性を併せ持っている。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
細胞表層にある糖鎖は高度な生体機能を有している。しかしながら、生理活性糖鎖の合成は非常に難しい。一方で、酵素を利用した合成法では保護基などの多段階ステップを経ることなく、効率よく生理活性オリゴ糖鎖を得ることが出来る。本研究では新規な酵素合成プロセスを開発するとともに糖鎖の機能を生かした材料の開発を行う。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
糖鎖は多様な生理活性を有するため、生物学的に注目を浴びているが、合成経路が複雑でコストが高いため、工業材料として、積極的に展開されている例は少ない。一方で、糖は天然資源でもあるため、環境調和材料を開発する上で、注目を集めてはいるが、機能性に劣るため、付加価値が見出されていない。本研究では糖の機能性と資源性に着目して,糖の機能材料の開発を行う。糖のバイオトランスフォメーションによる機能化は効率的かつ環境調和的な手法になると考えられる。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
糖の製品化、産業化にあたっては、糖の確保と糖を扱う技術の蓄積が重要である。中部地方では糖の機能性に着目している企業が既に数社あり、糖鎖材料の実用化のためのインフラは十分に整っている。従って、新規な糖鎖材料の展開は中部の食品産業、化学産業を活性化するのに有効であると考えられる。また、糖の資源となる農業、林業は中部地方においては必ずしも盛んではないが、新規な糖鎖材料の産業化はこれらの産業をも活性化できる可能性がある。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
糖の生体における機能が明らかになってきたのは、ごく最近である。従って、糖の機能に着目した材料の展開は最新の知見を用いる医療や細胞工学には必要不可欠であり、多くの需要が潜在する。また、糖は天然資源であるため、原材料の調達が安価であり、糖の機能化へのプロセスが効率的であれば、製品の価格は十分低く抑えることが出来る。従って、本研究で得られる糖鎖材料の実用化の見通しは極めて高い。 |
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関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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酵素触媒による生分解性糖鎖高分子の製造方法 |
三浦佳子、池田高康、小林一清 |
小林一清 |
〔 〕有 〔○〕無 |
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ベロ毒素を捕捉する高分子 |
三浦佳子、和田夏子、小林一清 |
小林一清 |
〔 〕有 〔○〕無 |
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シリコン上単分子膜による分子認識 |
米澤徹、白幡直 河本邦仁、小林一清、三浦佳子 |
米澤徹 |
〔 〕有 〔○〕無 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています
ので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。