シーズNo. 41     

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

 重金属含有固体残渣の化学的安定化処理

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔◎〕材料(No  )、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔○〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

 (重金属、焼却飛灰、固体残渣、溶出防止、硫化物)

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教授・松田仁樹

名古屋大学大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻

熱エネルギー研究グループ

 電 話

052-789-3382

 ? mail

matsuda@nuce.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-5619

ホームページ

http://www.rescwe.nagoya-u.ac.jp/rescwe/antei/index.html

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

 焼却灰、各種固体残渣に含まれる有害重金属類の化学的閉じこめによる中・長期的な安定・無害化処理を目指している。廃棄物を組み合わせた省資源・省エネルギー処理法の確立を目的としており、本技術が材料製造、サーマルプロセス、廃水処理などあらゆる分野に対する環境保全技術へ応用されることを目標としている。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

 鉛、銅、亜鉛、ヒ素などの有害物質を含む固体残渣にアルカリ、イオウを添加し、乾式処理することによって硫化物化に変換する。この過程において、化学添加物質の混合比、混合条件、処理温度などの主要パラメータを特定し、各種の固体残渣に対して適用しうるための指針を得ることによって技術的課題を解決するための検討を行う。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

(1)環境基準(重金属溶出基準)を遙かに下回る重金属固定化技術

(2)省資源・省エネルギー型処理

(3)重金属の資源回生を目指した処理

(4)長期安定性

(5)低処理コスト

(6)適用性

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

 中部東海地区はものづくりの盛んな地域であり、あらゆる分野の産業が集結している。重金属類を含む廃棄物は難処理性の高い廃棄物であるが、含有される重金属の資源回生を目指すこと地域貢献のみならず地球環境保全に寄与しうる。本技術の適用範囲は広く、金属、半導体、電子、プラスチック、廃液、ごみ焼却などあらゆる分野に応用される。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

 本技術の実用化には対象物質の拡充と処理最適化条件を確立するための検討課題が残されている。

 本技術を実際の立場で適用、応用できることを実証し、少しでも多くの適用事例を増やすことによって循環型社会構築の一端をになう共同研究が望まれる。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

 

 

 

  〔 〕有

  〔 〕無