シーズNo. 28 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

原子質量(同位体)制御機能材料創製

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔◎〕材料(No 04)、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、〔○〕 エネルギー(No 33

〔○〕環境(No 37)、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

原子質量制御、同位体制御、新機能材料創製、熱電材料、燃料電池

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教授・松井恒雄

名古屋大学大学院工学研究科 マテリアル理工学専攻

量子エネルギー工学分野 エネルギー機能材料工学研究グループ

 電 話

052-789-4682

 – mail

t-matsui@nucl.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-4691

 ホームページ

http://q2.nucl.nagoya-u.ac.jp/welcome.htm

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

材料を構成している原子の重さ(質量)を制御(原子質量の種類、配列を制御)することにより、化学的性質は変えずに、物理的性質(熱伝導度、耐酸化性、イオン伝導度、硬度、耐摩耗性、融点等)を著しく変えた新規な機能材料を創出する。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

1.     原子質量制御バルク材を用いた上記物理的性質の変化の測定

2.     質量分離型低エネルギー大電流イオンビーム蒸着法を用いた原子質量制御薄膜の作成

3.     上記薄膜の種々の物理的性質の測定

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

最近、種々の先端科学分野では、原子レベルで組成・構造を制御する技術が開発され、様々な応用が拓けてきているが、多様な個々の原子の質量を区別し、その組成と配列等を制御した新機能物質を創製しようとする試みはほとんど成されていない。人類に残されたブレイクスルー技術である。上記目的に記載した以外にも、高熱伝導SiによるICの高集積度化、核スピン制御量子コンピュータデバイス、CMOSデバイスのゲイト酸化膜厚の極薄化等のエレクトロニクス分野への応用も多く、広く産業に寄与する独創的技術である。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

本地域は有数の工業地帯であり、自動車産業地域でもある。従って環境にやさしいエネルギー発生・利用に向けての高度化技術に関係ある高効率熱電材料の開発および自動車動力に関連のある燃料電池材料の開発は急務でありインパクトも大きい。本研究は新規熱電材料および燃料電池材料の開発につながるものである。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

中部電力、日本ガイシ、トヨタ自動車等のエネルギー、セラミックス、自動車産業界との共同研究が望ましい。実用化までに57年程度の研究期間が必要。原子質量制御材料の生産の効率化が課題となろう。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

 

 

 

  〔 〕有

  〔 〕無

 注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

       A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています

         ので非公開情報の箇所は「非公開」と御記入下さい。