シーズNo. 19

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

分子軌道法に基づく材料設計法の開発

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○)

〔○〕材料(No01)、 〔 〕バイオテクノロジーNo  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギーNo  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

構造材料、超高温材料、材料設計、水素吸蔵合金、分子軌道法

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教授・森永正彦

名古屋大学工学研究科 マテリアル理工学専攻・

材料工学分野 材料設計工学研究グループ

 電 話

052-789-4638

 - mail

morinaga@numse.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-4202

 ホームページ

http://sigma.numse.nagoya-u.ac.jp

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

今日のようなスーパーコンピューターの時代では、計算機援用の材料設計と開発がますます必要になってきている。本研究の目的は、分子軌道計算に基づく新しい量子材料設計法を開発し、21世紀の技術革新を支える新材料の開発に役立てることにある。その成果は、例えば、エネルギー・環境分野で事業化が可能である。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

研究対象を主に、エネルギー・環境関連材料に絞る。21世紀では「環境保全」と「エネルギーの安定供給」が最も重要な課題である。このため、CO2量の発生を極力抑えた高効率発電のための構造材料(高クロム・フェライト系耐熱鋼、ニッケル基単結晶超耐熱合金)の設計を試みる。さらに、クリーンな水素エネルギーの利用に向けて、水素吸蔵合金や水素透過膜合金の設計を行う。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

これまでの材料開発は、多くの試行錯誤の実験により行われてきたため、開発に要する費用、時間が膨大になり、はなはだ効率が悪かった。本研究では、材料の設計のために、DVa分子軌道計算を系統的に行う。そして、これまで提唱してきたd電子合金設計法をさらに拡張し、電子・原子レベルのミクロな立場からの量子材料設計法を開発する。このような視点からの研究は過去になく、本研究は独創性に富み、かつ夢のある研究である。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

上で述べたように、本研究で取り扱う材料は、エネルギー・環境関連材料である。例えばそれらは各種発電プラント(含:ゴミ発電)の構造部材として必須な材料である。中部地域には、材料メーカーはもちろんのこと、電力、重工業などがそろっており、本研究の成果を実用に直結できる態勢は整っている。エネルギー・環境関連の新材料の開発は、産業界に大きなインパクトを与えるものと期待される。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

新しい材料設計法による材料開発の実績を有しており、実用化については、何ら問題はない。これまで、国内外で様々な材料特許を取得している。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

例えば、高クロム・フェライト系耐熱鋼 他

森永正彦ほか

森永正彦ほか

  〔○〕有

  〔 〕無