シーズNo.151
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ
(シーズ) |
高信頼性構造解析技術 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎。 |
研究段階(該当に○) |
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〔 〕材料(No )、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔○〕機械(No24)、 〔 〕医療・福祉 (No )、 〔 〕エネルギー (No ) 〔 〕環境(No )、 〔 〕その他 (No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
高信頼性、不確定性、構造解析、感度解析 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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教授 上田哲彦 |
名古屋大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 構造力学研究グループ |
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電 話 |
052-789-4408 |
e-mail |
ueda@nuae.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-786-3283 |
ホームページ |
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[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
構造物の設計を行うには、強度、振動特性、疲労強度、剛性特性、減衰特性などを明らかにする必要がある。これらを設計段階において正確に算定することは、設計を効率よく行う上で重要であり、また、製造される製品の品質保証に対してもその精度の把握が前提となる。このために信頼度の高い構造解析技術の開発が求められる。現在、構造解析のツールは、代表的なものとして有限要素法構造解析により汎用性を備えた市販プログラムが既にあるが、ここで云う高信頼性とは、これを更に発展させ、解析自体の精度の保証が明確化されるものを云う。事業化分野は広く構造物を扱う分野が対象となる。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
ここで提案する構造解析の高度化の具体的手法は、現実的な不確定要素を考慮した解析法を開発することである。構造物の解析においては解析モデルを構築してその特性を検討する。この解析モデルは通常理想化され、その特質を抽出して表現することができるものでなくてはならないが、現実の構造物においては、完全無欠には成り得ず不確定性を伴う。これを認めたうえで、積極的にその不確定を評価し、精度保証に結びつける技術を開発する。そのためには要素段階からの検証の積み上げが必要と思われる。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
これまで解析技術の開発は、その精度をいかに向上させるかを目指してきた。この方向は今後も追及し続けるところであるが、これまでになく、不確定な部分を積極的に評価し、解析結果の信頼度を構造解析において明確にするところに独創性がある。解析結果の信頼度を明確にすることで、従来安全余裕を必要以上に設定しなければならなかったことなどを改善したり、設計の脆弱性を明確にすることにより、より優れた設計製造に繋がる。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
新たに急激な発展を引き出すような発明とは趣を異にするが、製造分野の基盤を支える効果が期待される。地域経済の見方としては、中部地区は特に航空宇宙製造産業分野と自動車製造産業分野の拠点であり、それらに関連した製造産業が地域経済を強く支えている。これらの設計製造技術の信頼性を向上させることにより、産業の基盤が強化されると考えられる。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
構造物の構成要素の不確定性から積み上げて、構造全体を検討できる段階まで到達するには、早ければ3年程度でその初期段階の形にできるものと考えられる。対象となる業界は、構造物を扱う広い範囲となるが、まずは、航空宇宙および自動車機械などの製造分野を具体的な対象と想定したい。 |
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関 連 産業財産権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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路面摩擦測定方法及びその装置 非定常空気力計算プログラム |
上田他 上田 |
航空宇宙技術研究所 航空宇宙技術研究所 |
〔○〕有 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載していただく技術シーズは、シーズ集、ホームページ等での公開を前提に記載して
いただいておりますので、非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。