シーズNo. 15 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

半凝固鋳造プロセスによる高機能鋳鉄の製造開発

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔○ 〕材料(No3)、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

鋳鉄,半凝固,耐摩耗,機械的特性,ネットシェイプ成形

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教 授・野村宏之 

 

 

助教授・滝田光晴

名古屋大学大学院工学研究科 マテリアル理工学専攻

材料工学分野 凝固・鋳造プロセス工学研究グループ

 

             

 電 話

052(789)3370

052(789)3371

 mail

nomura@eagle.numse.nagoya-u.ac.jp

takita@eagle.numse.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052(789)3252

 ホームページ

http://eagle.numse.nagoya-u.ac.jp/P3/P3root/p3-j.html

[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

 

 

次世代ネットシェイプ加工法として大きな期待を集めている半凝固鋳造法を,将来技術として切望されている鉄系材料へ適用することを目的とする。自動車部品,工作機械,産業機械などに必要とされる以下の機能を有する製品の開発に取り組む: 鋳造性・ネットシェイプ成形+機械的特性・耐摩耗性・減衰特性

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

本研究室では,鋳鉄の半凝固プロセスで解決すべき問題として、「半凝固体の粘性の評価」、「鋳造時冷却速度と材料組織」、「半凝固体の型充てん挙動解明」について基礎実験とシミュレーションにより研究を行ってきた。今後,この研究を実用化する上で,「製品へのガスの巻き込み」「引け巣」などを克服することにより実用化の道が拓けるものと考える。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

 

これまで,半凝固鋳造法は,アルミニウム,マグネシウム等の低融点合金では実用化されているが,鋳鉄のような高融点金属では行われていない。本研究室では,鉄系合金の半凝固プロセスの基礎的研究を行い,傾斜機能を有する鋳鉄材料の製造方法及び耐摩耗性に優れた高強度過共晶鋳鉄の製造方法について,下記の特許を取得している。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

東海地区は,自動車工業を中心とした素形材産業の拠点であり,また,産業機械,工作機械関連企業も多く,鋳鉄の一大生産地域である。鋳鉄は,軽量化,省エネルギーのため,軽合金に押されつつあるが,この画期的なプロセスによる,高機能鋳鉄の開発は,この地域の産業界に新風を巻き起こすものと信じる。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

これまでも,一部,企業との共同研究を行っており,工業化への目途はできている.今後,実製品の目標とする機能,コストにあった製造プロセスを確立することが課題であると考えている。今後,3年を目途に,鋳鉄製造企業,金型関連企業及びユーザーと連携して実用化を目指していきたい。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

「傾斜機能を有する鋳鉄材料の製造方法」(特開2001-276962)

「耐摩耗性に優れた高強度過共晶鋳鉄の製造方法」(特開2001-276963)

野村 宏之

滝田 光晴

野村 宏之

滝田 光晴

  〔 〕有

  〔○〕無