シーズNo.140
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
超臨界二酸化炭素中に形成した微小構造を利用する金属化合物の反応精製 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
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〔○〕材料(No. 05)、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔 〕 エネルギー(No ) 〔◎〕環境(No. 40)、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
汚染物質の処理技術,ナノ粒子製造,超臨界流体,超音波 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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教授・榎田洋一 |
名古屋大学 エコトピア科学研究機構 環境システム・リサイクル科学研究部門 |
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電 話 |
052-789-5937 |
E– mail |
yenokida@esi.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-5936 |
ホームページ |
http://wwww.esi.nagoya-u.ac.jp |
[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
超臨界二酸化炭素中に酸等の試薬を均一に溶解するとともに,ナノメータスケールの逆ミセル構造を形成し,この微小構造内に金属化合物を取込んで試薬と反応させることにより,効率よく,微小な生産物を製造する技術を開発すること,また,その浸透性を利用して細かい構造に入り込んだ汚染物質の除去技術を開発することを目的とする。金属微粒子の製造,汚染環境の回復,精密洗浄に係る事業に応用することができる。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
超臨界二酸化炭素へ従来は導入が難しいと考えられていた酸のような試薬を導入する方法を開発した.界面活性剤等を利用して超臨界二酸化炭素中にナノメータスケールの逆ミセル構造を形成する技術を開発した。超臨界二酸化炭素中の逆ミセル構造に連続的に反応物を供給,除去する方法を開発した。経済産業省や文部科学省の公募事業により,放射性廃棄物からの放射性物質の除去に応用されつつあり,放射性物質以外への応用が課題。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
超臨界二酸化炭素のもつ大きな拡散性(液体の100倍程度)を利用する。 ナノメータスケールでの微小な生産物(10〜100 nm)を生産できる。 減圧により超臨界二酸化炭素は容易にかつ完全に除去されるため,前処理や後処理が容易であり,廃棄物がほとんど排出されない。 放射性物質では実用化を目指した研究が進展中である。 超音波の印加の有効性も確認している。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
新しい環境回復の手段を提供する,細かい構造の新しい洗浄方法を提供する,新規製造プロセスが創製されること等により産業競争力を高めることができる。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
精密洗浄を必要とする企業,金属または金属化合物で汚染された廃棄物を処理するための技術開発を必要とする企業,微量または低濃度原料を用いた製造プロセスの必要な企業および金属微粒子製造を必要とする企業との共同研究が必要。放射性物質での公募プロジェクトでの開発期間は3〜4年である。 |
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関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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超臨界流体中での金属種の抽出を超音波で増強するプロセス |
榎田洋一, C. M.
Wai |
中部TLO |
〔○〕有 〔 〕無 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています
ので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。