シーズNo.１３８　

平成１６年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

研究開発テーマ （シーズ）

地圏化学環境評価と未利用資源探査を目的とする地球化学図の作成／解析技術

技術分野（該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎		研究段階（該当に○）
〔　〕材料（No　　）、 〔　〕ﾊﾞｲｵﾃｸﾉﾛｼﾞｰ（No　　）、 〔　〕情報通信（No　　） 〔　〕機械（No　　）、 〔　〕 医療・福祉（No　　）、 〔　〕 ｴﾈﾙｷﾞｰ（No　　） 〔○〕環境（No 37, 41　）、 〔　〕 その他（No　　）		基礎　 　　　 応用
			ａ	ｂ	ｃ	ｄ
					○
キーワード(５つ以内)	地球化学図、地圏環境評価、同位体、多試料多元素分析、川床堆積物

提案者職名・氏名		所属機関名（機関名・学部・研究室名）
教授・田中　剛		名古屋大学大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地球化学講座
電　話	789-2595	Ｅ– mail	tanaka@eps.nagoya-u.ac.jp
FAX	789-3033	ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ

［研究成果があり、公開可能な技術シーズ］

研究開発の目的 （研究の目的、最終的な事業化分野）		水や大気と同様に、地圏表層部の化学環境動態評価を行う。 多試料・多元素／同位体の地球化学的解析により、地質に因る自然界の元素バックグラウンドと人為作用に因る汚染の区別をなし得た。地球化学図の全国／アジア・オセアニア展開をめざす。未知資源の探査にも有効。
研究開発の内容（概要） (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)		愛知・岐阜をモデルフィールドとして、川床堆積物２０００試料を、XRF,ICP-MS,INAA,AA、MSなどにより、その３０元素とSr同位体を 分析した。元素の地球化学的解析により、ヒ素などの起源を特定することができた。また、ゴルフ場に由来すると思われる元素異常を見い出した。 （資料添付）
新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)		“土壌汚染”が叫ばれているが、すべての元素は、天然に存在する。 人為汚染を問題にするなら、自然の元素バックグラウンド量とその存在度を規定する因子を明らかにしておく必要がある。 モデルフィールドでの解析手法とその成功例を示す。
地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)		名古屋発の技術で、全国／全アジアの地球化学図を作る。 あらかじめ、元素存在度のバックグラウンドがわかることから、産業立地 における地圏環境アセスメントが可能になる。 “金”“スカンジウム”などの地球化学図からは、未知資源探査の手がかりが得られる。
実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)		実用化はほぼ達成しているが、基盤技術であることから、企業だけでの 展開は困難であろう。自治体／行政法人／国／などが出資者となり、 実施体（企業）と名古屋大学の連携がのぞまれる。
関　　連 工業所有権	発明（考案）等の名称		発明者	出願人	外国出願
	特になし				〔　〕有 　〔○〕無

　注意事項：　�@ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

　　　　　　　�A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいていま

　　　　　　　　 すので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。