シーズNo.133
平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
有機廃棄物のクローズド過熱蒸気乾燥システムの開発 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
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〔 〕材料(No )、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔○〕 エネルギー(No 30 ) 〔◎〕環境(No 39 )、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
過熱蒸気,クローズドシステム,乾燥,乾留,有機廃棄物 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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教授・中村正秋 |
名古屋大学大学院工学研究科 化学・生物工学専攻 分子化学工学分野 資源・環境システム工学研究グループ |
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電 話 |
052-789-3618 |
E– mail |
nakamura@nuce.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-3272 |
ホームページ |
http://www.nuce.nagoya-u.ac.jp/e6/e6.html |
[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
本研究では, クローズド過熱蒸気乾燥システムの開発を行い,乾留システムへの応用についても検討する。処理対象は,有害物質を含む建築廃材などの有機廃棄物や汚染土壌であり,乾燥・乾留処理による廃棄物の減容・安定化に加え,有害物質の除去・回収を目的とする。また,乾留操作の場合では,処理後の炭化物の利用用途についても検討する。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
過熱蒸気乾燥(Senda et al.,ADC2001,247-256)及び低温乾留(佐野等,化学工学会67年会,T313 (2002))の設計における基本的指針については,すでに明らかにしている。本研究では,まず過熱蒸気乾燥を乾留操作に応用し,その基礎特性を把握する。次に,有害物質を含む廃棄物を被処理物とし,有害物質の除去に及ぼす乾燥・乾留条件の影響について検討する。さらに,乾留で得られた炭化物については,微生物固定化担体および土壌や水質の改良材としての応用を模索する。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
過熱蒸気を用いたクローズドシステムは,廃棄物から発生する蒸気を熱媒体として利用するので,熱媒体の温度上昇に要するエネルギが大幅に削減できる。乾燥操作の場合では,過熱蒸気は廃棄物の表面硬化が抑制され,乾燥時間が短縮される。乾留操作の場合では,蒸気により炭化物の賦活効果が生じ,炭化物の比表面積の増大が期待される。いずれの操作においても,排出蒸気を凝縮させることにより,有害物質及び臭気成分が容易に回収される。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
本システムの開発により,現在問題となっている建築廃材や汚染土壌の現位置処理が可能となる。産業界へのインパクトは大きく,産業廃棄物の低減につながり,経済的な効果が期待される。乾留操作においては,炭化物の利用により地域内での新たな循環システムが構築でき,地域経済への貢献は計り知れない。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
操作の簡便性および安全性から,実用化への見通しは極めて明るいと言える。また,装置の立地面積は小さいので分散型処理に適しており,容易に普及すると考えられる。このシステムに付属する廃棄物のフィーダおよび有害物質の回収器などの開発が実用化には必要である。 |
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関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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〔 〕有 〔 〕無 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています
ので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。