シーズNo. 12 

平成16年度「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

強磁場印加による電析物の結晶配向制御

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔○〕材料(No 03)、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔 〕環境(No  )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

強磁場の科学、電析、結晶配向、亜鉛、めっき

 

提案者職名・氏名

所属機関名(機関名・学部・研究室名)

教授・浅井滋生、助手・佐々健介

名古屋大学大学院工学研究科 マテリアル理工学専攻

材料工学分野 材料電磁プロセッシング工学研究グループ

 電 話

052−789−4646

 mail

asai@numse.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052−789−3247

 ホームページ

 

[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

金属材料は結晶軸(面)方向によって物理的特性(例えば電気伝導度、磁気特性等)および化学的特性(例えば反応性等)が異なるので、結晶配向制御を施した材料は飛躍的にその特性を向上することが期待される。また、物質は結晶軸方向によって磁化率の値が異なり結晶磁気異方性を有する。電析過程に強磁場を印加し、結晶配向が制御された電析膜を作製する。この応用分野は、電気産業、自動車産業等幅広い産業分野への活用が期待される。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

亜鉛の電析過程に超電導磁石を用い強磁場(1T〜12T)を印加し、電析する亜鉛の結晶配向制御を試みた。得られた電析膜をX線回折によって結晶膜の配向性を評価した結果、理論予測に一致した結果を得ることができた。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

本研究は、材料特性である結晶磁気異方性を強磁場を用いて具現化させることによって結晶成長過程における結晶の配向制御をするという全く新しい制御方法を提案するものである。本提案に於いて印加磁場方向と電析膜(結晶)成長方向の相対位置を任意に変えることにより、様々な方位に結晶制御できるという画期的結晶制御方法である。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

結晶制御された材料の特性は物理的(電気伝導度、磁気特性)、化学的(耐腐食性)、機械的特性(耐摩耗性)の向上が期待され、電磁気産業、自動車産業等幅広い分野での活用が期待される。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

当面は、めっき産業(電気産業、化学産業)との連携が期待される。

実用化までの期間は具体的には分からないが、さほど必要としないものと思われる。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

磁場による電析または無電解析出膜の結晶方位制御方法

浅井滋生、佐々健介、谷口貴久

名古屋大学

  〔○〕有

  〔 〕無