シリアルNo.
平成15年度名古屋大学工学研究科「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」
研究開発テーマ (シーズ) |
ポリマー膜の表面修飾法および界面反応によるその表面へ機能性材料膜の低温合成 |
技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎ |
研究段階(該当に○) |
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〔○〕材料(No02 )、 〔 〕バイオテクノロジー(No )、 〔 〕情報通信(No ) 〔 〕機械(No )、 〔 〕 医療・福祉(No )、 〔 〕 エネルギー(No ) 〔 〕環境(No )、 〔 〕 その他(No ) |
基礎 応用 |
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a |
b |
c |
d |
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○ |
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キーワード(5つ以内) |
ポリマー膜、表面修飾、シリカ層、自己組織膜、機能性材料 |
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提案者職名・氏名 |
所属機関名(機関名・学部・研究室名) |
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教授・河本邦仁 |
工学研究科・物質化学専攻・無機反応化学講座 |
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電 話 |
052-789-3327 |
E– mail |
g44233a@nucc.cc.nagoya-u.ac.jp |
FAX |
052-789-3201 |
ホームページ |
http://www.apchem.nagoya-u.ac.jp/butsu1/index.html |
[研究成果があり、公開可能な技術シーズ]
研究開発の目的 (研究の目的、最終的な事業化分野) |
フレキシブルポリマー薄膜上に金属導電材料、誘電材料、蛍光材料など機能性材料薄膜およびマイクロメーターサイズに制御された薄膜のパターンを作製する手法を開発した。 |
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研究開発の内容(概要) (研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください) |
機能性材料膜およびパターンの合成に対し、ポリマー膜の表面上に官能基終端自己組織膜が存在する必要がある。実験例として、PET表面上にアミノシラカプル剤(APTMS)を用いてシリカ層が被覆されたアミノ自己組織膜を作った上、さらに、無電解手法による銅膜と微細パターンを作製した。この手法では、APTMSをトルエン中に溶かし、3日間以上熟成させた後、ディプーコーティングによる接着強度の高いシリカ層をPET表面上に簡単に作製した。UV照射後、APTMSのトルエン溶液中に1時間浸漬され、アミノ自己組織膜を生成し、また、フォトマスクを介してNH2とOH官能基を持つ自己組織膜を作製した。溶液の条件を調整することによって、溶液中で負に帯電した銅のコロイド微粒子が形成した。静電作用力により正に帯電したアミノ官能基上に選択的に付着することによって薄膜または微細パターンを作製した。 |
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新規性、独創性 (当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に) |
本手法は大型設備を使わずPETなどのポリマー表面上に直接にシリカ層を作成した上、自己組織膜を作る新たな手法である。この手法を用いて、従来シリコン、セラミックスなどの硬い基板上に低温合成ができる機能性材料膜および微細パターンはフレキシブル基材表面上にも薄膜の作製とパターニングを実現できる。 |
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地域経済への波及効果 (本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等) |
本手法は、大型設備等を必要とせず、基材の形状・大きさを問わない。PETなどフレキシブルポリマー基材表面上に自己組織膜をうまく作れば、その表面上に機能性材料膜と微細パターンなどを作製することができる。この技術は半導体産業、食品産業などに新たなディスプレイ基材、微細回路配線、包装材料などとして幅広い応用が期待されている。 |
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実用化への見通し (共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等) |
本手法では、PETなどポリマー膜上にシリカ層を作成した上、官能基終端自己組織膜を作製し、さらに、自己組織膜上に機能性材料膜および微細パターンの低温作成に成功した。 例として、PET表面上に銅微細パターンの作製には導電性をさらに向上させたら、実用までは遠くないと考えられる。 |
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関 連 工業所有権 |
発明(考案)等の名称 |
発明者 |
出願人 |
外国出願 |
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〔 〕有 〔 〕無 |
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注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。
A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいていま
すので非公開情報の欄は「非公開」とのみ御記入下さい。