シーズNo.100

平成15年度名古屋大学工学研究科「産学官共同研究開発技術シーズ調査票」

 

 研究開発テーマ

   (シーズ)

産業廃棄物からの白金族元素の回収・資源化技術の開発

 

技術分野(該当分野に○印を付け別表の該当番号を記入。複数の場合は主なものに◎

研究段階(該当に○

〔 〕材料(No  )、 〔 〕バイオテクノロジー(No  )、 〔 〕情報通信(No  )

〔 〕機械(No  )、 〔 〕 医療・福祉(No  )、 〔 〕 エネルギー(No  )

〔○〕環境(No36 )、 〔 〕 その他(No  )

 基礎          応用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーワード(5つ以内)

産業廃棄物、白金、金、パラジウム、再資源化技術

 

提案者職名・氏名

所属機関名(学部・研究室名)

教授・原口紘炁

工学研究科・応用化学専攻・分析化学講座

 電 話

052-789-4603

 mail

haraguch@apchem.nagoya-u.ac.jp

 FAX

052-789-5290

 ホームページ

http://apchem.nagoya-u.ac.jp/ouka2/index.html

 

 研究開発の目的

(研究の目的、最終的な事業化分野)

我国においては約40億トンの産業廃棄物が排出され、そのうち約70%が焼却され、焼却灰として埋め立てられている。その中には、希少資源であり、また有価資源でもある白金族元素(白金、金、銀、パラジウム、イリジウム)は、写真廃液以外はほとんど回収されていない。そこで、産業廃棄物及びその焼却灰からの白金族元素の回収・再資源技術を開発する。

研究開発の内容(概要)

(研究の内容・課題等を具体的に、必要に応じ資料を添付してください)

まず、産業廃棄物焼却灰(残さ及び飛灰)について、白金族元素の含有量の測定を行い、その結果から白金族元素の抽出、資源化の技術を開発する。研究課題としては、(1)産業廃棄物焼却灰中白金属元素の定量法の開発、(2)焼却灰中白金属元素の抽出法の検討、(3)焼却灰中白金属元素の資源化利用技術の開発。

 新規性、独創性

(当該シーズの新規性・独創性・優位性等を具体的に)

現在、写真廃液からの銀、金メッキ液からの金の回収は行われているが、産業廃棄物及びその焼却灰からの白金属元素の回収・再資源化はほとんど行われておらず、新規な研究となる。白金属元素は、排ガス触媒、半導体集積回路、機能性技術等に多く利用されているが、将来的には枯掲資源であるので、その回収・資源化技術の開発は独創性の高いものである。

地域経済への波及効果

(本研究によって期待される成果・効果、地域への貢献、産業界へのインパクト等)

東海地域はセラミックス、自動車、産業機械類の物づくりの中心であるが、その分排出される産業廃棄物も多い。希少資源であり、また枯掲資源である各種白金族元素を、その廃棄物から回収・資源化して、蓄積し、また利用技術の開発しておくことは、将来の機能性材料に開発の基盤とする産業の活性化、産業の再編に対して大き貢献できる。

 実用化への見通し

(共同研究の相手となる企業・業界、実用化までの期間等)

自動車排ガス触媒、排煙脱硫・脱硝触媒、コンピュータ集積回路からの白金族元素の回収技術についても検討するが、同時に産業廃棄物焼却灰からの回収・資源化技術の開発を主に行うので、産業廃棄物処理業者及び非鉄金属メーカーを共同研究の対象とする。分析技術、回収技術、資源化技術の開発を実用化には35年を必要とする。

 関  連

工業所有権

  発明(考案)等の名称

    発明者

   出願人

  外国出願

 

 

 

  〔 〕有

  〔 〕無

 注意事項: @ 記入事項が多い場合は、縦方向に枠の大きさを広げて下さい。

       A 掲載して頂く技術シーズはシーズ集・ホームページ等での公開を前提に記載していただいています

         ので非公開情報の箇所は「非公開」と御記入下さい。