受験生の方へ

受験生の方へ【ご挨拶】

名古屋大学 工学部長・工学研究科長 
新美智秀

学部長 「工学」は、叡智を結集して社会の役に立つ技術を探求する総合的な学問分野で、化学、材料、電気、機械、建築、土木など多岐にわたる専門分野のみならずそれらの融合分野も包含しています。これまでの多くの工学研究者の努力で、大量生産、長距離・大量輸送、高速通信などが私たちの生活を豊かにしましたが、大量消費による地球温暖化やエネルギー枯渇問題なども顕在化してきました。その反省から、最近では持続可能社会の実現に向けた技術開発も盛んに行われています。名古屋大学工学部では、平成26年に赤﨑特別教授と天野教授が青色LEDの開発でノーベル賞を受賞し、省エネルギーへの社会貢献が高く評価されました。お二人の強い信念とあきらめない努力の結果であることは言うまでもありません。皆さんも、本学で私たちと共に「工学」を学び、現代社会で直面する諸問題に果敢に挑戦し、将来は社会の発展のために大いに活躍していただきたいと願っています。

 工学部では、基礎科目を重視し、現在の科学・技術の水準を理解し、創意改善しながら工学を応用する能力のある技術者・研究者の養成を目指した教育目標を掲げています。学年が進むにつれて、リテラシー、基礎力、専門力の教育を受け、卒業研究では研究室に配属されて研究課題の選定と研究の進め方を修得します。最近では、研究やプロジェクトのリーダーに求められる資質として、総合力や人間力を意味するコンピテンシーが重要と言われています。コンピテンシーを高めるためには、専門的な知識だけでなく、教養(リベラルアーツ)が必要です。インターネットが普及し、検索すれば、すぐに関連情報を得ることはできますが、うわべの知識はすぐに忘れてしまいます。多くの知識をリンクさせて、これらを「知恵」として発揮するには教養が必要で、これこそが新しいアイデアを生み出す原点であり、失敗しても、価値あるものを見つけ出すセンス、能力に結び付くと信じています。工学部では、文系基礎科目や文系教養科目も履修できるカリキュラムを用意していますので、是非とも自分の専門分野のみではなく、いろんなジャンルにも目を向け、学生時代に多くの教養を身に着けていただきたいと思います。

 名古屋大学では、平成25年度に「研究大学強化促進事業」の支援対象機関に採択され、支援対象となった22機関のうち、トップ4に選ばれています。また平成26年度には文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」に申請した「21世紀、Sustainableな世界を構築するアジアのハブ大学」にも採択され、研究力強化および徹底した国際化と大学改革に取り組んでいます。このように、大学も急速にグローバル化が進んでおり、留学生も増え、英語のみで卒業・修了できるコースや大学院のカリキュラムも英語の講義が用意されています。また海外留学などの支援プログラムも用意されています。このような環境を活用して、グローバルに活躍できる研究者・技術者を目指してください。

 名古屋を一望する緑あふれる東山の地で、みなさんと自由闊達に意見を交わし、世界に向けて研究成果を発信することを楽しみにしています。