ご挨拶

工学部長・研究科長挨拶

名古屋大学 工学部長・工学研究科長 新美智秀

工学部長・工学研究科長 蒸気機関から始まる18世紀後半の産業革命から、多くの製造業が興り、時とともに飛躍的に発展し、人々の生活は豊かになってきました。1907年に米国のヘンリー・フォード社は自動車の大量生産に成功し、ライト兄弟は1903年に、飛行機による有人動力飛行に世界で初めて成功し、長距離・大量輸送時代の幕開けとなりました。それらから約100年が経過し、大量消費による地球温暖化やエネルギー枯渇問題などが浮上し、その反省から持続可能社会の実現に向けた技術開発、例えばハイブリッド自動車、太陽光や風力エネルギーの利用に関連した技術開発が盛んに行われるようになってきました。またインターネットの普及は、生活を一変させ、さらにスマートホンが瞬く間に人々に行き渡り、これらなしでは生活できない状況が生まれつつあります。

 資源のない日本では、このようなイノベーションを牽引する人材が必要で、特に工学の研究者・技術者への期待がますます高まっています。名古屋大学は、世界を代表するものづくり産業の集積地に位置する研究中心の総合大学として、先導的な研究を実施し、工学部・工学研究科は我が国及び世界の技術・工学の発展および産業界・学術界で活躍する人材育成に貢献してきました。平成26年には、赤﨑特別教授と天野教授が青色LEDの開発でノーベル賞を受賞し、省エネルギーへの社会貢献が高く評価されました。お二人の強い信念とあきらめない努力の結果であることは言うまでもありません。

 名古屋大学では、平成25年度に「研究大学強化促進事業」の支援対象機関に採択され、支援対象となった22機関のうち、トップ4に選ばれています。また平成26年度には文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」に申請した「21世紀、Sustainableな世界を構築するアジアのハブ大学」にも採択され、研究力強化および徹底した国際化と大学改革にも取り組んでいます。

 名古屋大学工学部・工学研究科では、以上のように、現代社会で直面する諸問題に果敢に挑戦し、グローバルなリーダーとして活躍できる人材を輩出することで、社会に貢献したいと考えています。